2017年5月24日

私も応援します 2017年都議選、東京・生活者ネットワークさんへ向けて

2017年都議選、東京・生活者ネットワークさんへ向けて田中優も応援メッセージを寄稿させて頂きました!


田中優
「世界ではたった八人が地球上の下から半数の資産を持つようになった。
日本でも中間層がいなくなり、貧困層に転落した。
大学生の半数が奨学金がなければ大学に通学できない状態になった。
このような社会を変えていかなければならない。

そのためには自主的で自発的な活動をしていかなければならない。
それを実現しているのが「生活者ネット」の活動ではないか。
彼女たちを「代理人」として議会に送り出すことは一つの希望だと思う。
この運動に期待している。」



http://seikatsusha.tokyo/support-member/#田中優 より







5/31まで 採用情報 天然住宅で仲間を募集中!

田中優より「天然住宅の求人情報です。仲間を募集しています。ご興味のある方はぜひ」
--*--*-*--*--

現在、天然住宅では一緒に働く仲間を募集しています。
天然住宅で働いてみたいという方、この機会に是非ご応募ください。
 
今回募集するのは「営業職」です。
弊社の住宅の特徴や魅力をお客様に分かりやすくお伝えし、お客様の想いを丁寧に汲みとりながら家づくりをコーディネートしていく仕事です。


採用募集にあたって・・

ライフサイクルの中でも、もっとも大きな節目のひとつである家づくり。
特に私たちがご提案するのは素材や安全面にこだわり、子や孫の代まで住み継いでいける長寿命を目指した住宅です。
 
使用する素材の産地が分かり、生産者の顔が見え、人の健康を害するものは使わず、木材はけっして買い叩かず適正価格で購入する。林産地でできる仕事を増やし、山側にきちんとお金を届けながら、伝統的な建て方と現代技術を組み合わせ、職人による手仕事を大事にし技術を継承する。

万一解体する時にも産業廃棄物でなく、リデュース・リユース・リサイクルができる素材や造りにする。大切にしていることはとてもシンプルですが、実際に行うのは難しく、だからこそお客様が共感し選んでくださった時、大きな喜びを感じます。
 
もちろん、ただただ「心地よい」「快適だ」という理由で選んでいただけても嬉しいのですが、住まい手の「家を建てる行為」には、想像以上に大きな影響力があること、選び方しだいでは、作り手の暮らしを支えたり、環境や社会に良循環を生み出す選択があることを、少しでも多くの方に知っていただきたいと思っています。そして家づくりのプロセスや裏側にあるストーリーを通して、家への愛着や愛情も深めていっていただければと思います。
 
おそらく生涯で一度きりの家づくり。楽しく、そして納得のいく家づくりをしていただけるようサポートする仕事はとてもやりがいのある仕事だと思います。
 
私たちは住宅を「お金を出せば買える」という消費的な視点では見ていません。そして住宅には「物」以上の価値があると思っています。「日々の生活」、そして「生きること」に寄り添うことができるものが家だとしたら、その家はそこに暮らす人たちの人生を支える土台になります。その土台が健やかで、住む人の笑顔や安らぎをつくってくれるものであるように、住まう方の豊かな暮らしづくりをそっと支える存在であるように。これからもそんな家づくりを、暮らしづくりを目指していきます。
 
こんな私たちの想いに共感し、お客様の笑顔としあわせのために全力を尽くせる方と一緒に仕事ができたら嬉しく思います。今年10年目を迎えた天然住宅。次なるステップに挑もうとしている私たちと、一緒に働きませんか?

たくさんの方のご応募をお待ちしています。


<<応募要項>>

雇用形態:正社員(試用期間は3ヶ月です)
※同職種での経験ならびに建築士等の資格の有無は問いません。
 
職種:営業
※小さな会社ですので、営業に特化せず、会社にとって必要なことをその時々に担っていただきます。
営業未経験の方でも、カリキュラムをご用意していますのでご安心ください。
 
勤務地:天然住宅オフィス(東急東横線 都立大学駅 徒歩7分)
 
勤務時間:9:00-17:30
※昼休憩1時間含む
※業務の状況で残業が発生します。(残業時間は月50時間程度。別途、残業手当を支給します)

休日:第2、4土曜、日曜祝日(イベント等の開催で休日出勤の可能性があります)
※年末年始休暇(6日間)、夏季休暇(6日間)、有給休暇、慶弔休暇
 
給与:月給20万円~
※交通費全額支給、各種社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)、賞与、時間外手当、家族手当、私服勤務可
 
応募方法:
履歴書、職務経歴書を info@tennen.org に添付ファイルでお送りください。
(様式は自由です)
※採用者決定後、いただいた情報は適切に破棄させていただきます。
 
お会いしたい!と思った方にのみ、面接のご案内をいたします。
 
応募締切日:2017年5月31日(水)

詳細はこちら http://tennen.org/news/recruit.html













2017年5月22日

新電力に切り替えても託送料金が含まれる

田中優「間もなく本決まりになりそうなのが、託送料金(送電線網を使わせてもらう料金→電力会社に払う)に原発事故の賠償金や廃炉費用が含まれること。そうすると新電力各社に契約を変えても原発と縁が切れない

 ぼくが希望するのは、今と同じ程度の負担で、一日も早く人々が自分で電気を自給できるようになることだ。送電線がなくなった町を早く見たい。」


 質問「 これらの費用は、原発の電気が安いかどうかの根拠に、きちんとカウントされるのでしょうか?」


 田中 優「 いろんな統計が出されるのでどれを見るかによって異なります。資エネ庁は電力会社の業界団体「電気事業連合会」データの引き写しですから意味ないです。ぼくは立命館大学の大島先生のデータが一番いいと思っています。それから見れば事故賠償額を入れる以前に原発+揚水発電が一番高くなります。」


2017年5月18日

恵泉女学園大学 オープンキャンパスが始まります!

田中優より


恵泉女学園大学でぼくは教えています。
この大学が面白いと思うのは、実践的で時代に対応した教育をすること。

だからぼくの大好きな仲間たちがたくさんいます。


ぜひオープン・キャンパスにお越しください。








日程は以下の通りです。
(直近では)5月27日(土)6月11日(日)7月17日(月、授業公開あり)7月23日です。



なんと恵泉のオープン・キャンパスに参加すると、AO系、 推薦系の入試検定料が、3万円から1万円に割引になります。





 親しい友人の一人、上村英明さんが入試広報の責任者をしています。
「ヒゲのクマ先生」です。見ればわかります。
怖くないから、ぜひいろいろ聴いてみてください。



「基礎的な知識・理解・技能、現状を把握し、たくましく解決し続ける力、他者と共に歩み、共に生きていける力」を生涯就業力として重視する大学です。」


★オープンキャンパス詳細はこちらより
http://www.keisen.ac.jp/admission/event/opencampus/



2017年 オープンキャンパスの様子

2017年5月16日

「自然のリズムで生きる」~ライヴ・アースまつやま2017に向けて~

「自然のリズムで生きる」
   ~ライヴ・アースまつやま2017に向けて~


テレビからは「ソンタク」なんていう聞きなれない言葉が流れてくる。
エラい人をおもんばかることのようだ。会社や学校で優等生であるために、そんなことばかり求められる。それはついに社会病理の域に達したようだ。周囲の人に合わせると、おかしなことも当たり前にするようになる。

カネのためなら命も掛けるし、エネルギーのためなら戦争も仕掛ける。周囲の人たちに背中を押され、とてもあらがえないことのように思える。そうでなければ社会人と認められない気がして。


でも敢えて自分を大事にしてみよう。本当に必要なのは何なのか。

努力忍耐せずに電気も水も自給してみた。最近はさらに家庭菜園を始めた。交配せず、昔のままの遺伝子を残した「のらぼう菜」を育ててみた。美味しい玄米を簡単に炊ける炊飯器で、ほぼ完全栄養の玄米食にした。玄米は友人が育ててくれたもので、その生産者価格は申し訳ないぐらい安い。
おかげで東京なら400万円以上かかる暮らしが100万円ほどでできている。



田中優、自宅で家庭菜園(写真はのらぼう菜)を栽培中


炊飯器で炊いた酵素玄米



 だから世捨て人にもならず、おカネのためには働かない。ただ友人たちを思い浮かべてはその人たちのために努力するだけで。気にするのは春の訪れだったり天気だったり、自然のリズムに合っているかどうかだけだ。


 戦争したくなければ資源を奪う必要のない社会にすればいい。環境を壊したくなければ自然に合わせて暮らせばいい。リズムを壊すのはただひとつ、おカネだ。
 要らないものに囲まれたって豊かになれない。豊かになれるのは自分が必要とされている思いだけだ。

 明日、晴れていたら外で食事しよう。みんなを誘って、それぞれのリズムで。
「ライヴ・アースまつやま」の場がそんな場所であれたらいい。








--*--*-*--*--*--*--*-*--*--*--*--

2016の写真









<<ライヴアースまつやま2017>> 今年で10周年!!




日時  2017年5月21日(日) 10時 スタート

会場  城山公園 やすらぎ広場(愛媛県松山市)

TIMETABLE

10:00~ Steel Band minamo
10:50~ 山本貫介quintetto
11:20~ 空手演武
11:40~ 田中 優(トークゲスト)
12:30~ 阿部芙蓉美
13:40~ DEWACHEN
14:20~ 田中 優(トークゲスト)
15:30~ コトリンゴ
17:00~ スチャダラバー


イベントHP
http://liveearth-matsuyama.com/


魅力的なお店がたくさん!
フード&出店情報はこちら
http://liveearth-matsuyama.com/booth





出演アーティスト
http://liveearth-matsuyama.com/artist

スチャダラパー


コトリンゴ


阿部芙蓉美(Fuyumi Abe)


極楽民族楽器集団 DEWACHEN



Steel Band minamo


山本貫介quintetto



トークゲスト 田中優


バルーンアートパフォーマー Magic Girl Suzy



お得な前売り券 グループ、ペア券もあります
http://liveearth-matsuyama.com/event



会場アクセス
http://liveearth-matsuyama.com/map


Facebook
https://www.facebook.com/liveearth.matsuyama


twitter
https://twitter.com/LiveEarthMyama/



◆◇◆ これまでのライヴ・アースまつやまでの田中優講演・メッセージ◇◆◇

◆ 「私たちに必要なのは、明るさ、温もり、便利さ、そして希望だ」

◆ 「電力会社に頼らない暮らしへ」

◆ 講演動画:ライブアースまつやま2013



◆ 『おカネもエネルギーも食べものも地域でまわす』

◆ 『 商品が創る革命 』

◆ ライヴ・アースまつやま2015 田中優トーク<エネルギー編>文字起こし

2017年5月13日

『 日本ミツバチ 』

□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■

天然住宅コラム第8回

 『 日本ミツバチ 』

日本ミツバチのはちみつ日本ミツバチのはちみつ


■日本ミツバチがいるということ

 前回、小林建工の話をしたが、その小林さんに日本ミツバチのハチミツを分けてもらった。実は我が家では、以前から日本ミツバチのハチミツを使っている。

 ところが日本ミツバチから採れるハチミツは量が少なく、西洋ミツバチと違って年に一回しか採れない。日本ミツバチは野生種なので、自然界に普段から住んでいる。その野生のミツバチをおびき寄せて、箱の中にハチミツを貯めてもらうのだ。そのハチミツは値段も高いが、それ以前にほとんど売っていないし信頼できるものばかりではない。西洋ミツバチのハチミツと混ぜられたとしても確認のしようがないからだ。

 小林建工は愛媛県・今治の会社だ。今、ミツバチを滅ぼしてしまっている可能性の高いネオニコチノイド系殺虫剤は、市街地である今治市だったら当然使われているだろう。日本ミツバチは西洋ミツバチより敏感で、農薬を察知すると巣を捨てていなくなってしまう。とても今治市内で採れそうにない。どこで採っているのだろうか。

「石鎚山の山奥です。…今治では難しいので」

 おそらくは木材を伐採している山で採っているのだろう。普通の山では今や、松枯れ対策や害虫対策のためにネオニコチノイド系の『マツグリーン』という殺虫剤が撒かれている。これが山から流れ出る水自体を汚染してしまっているのだが、日本ミツバチを飼っているということは、山に殺虫剤を撒いていないことの証左なのだ。


■知ってほしいから…

 そのハチミツを恐ろしく安い価格で売っていた。ぼくは驚いて聞いた。

「なんでこんなに安く?」

「もともとタダで配ろうと思っていたんです。知ってもらえばいいと思って」

 日本ミツバチのハチミツは、味が濃厚でとても美味しい。一種類の花の蜜を集めることはできない代わり、自然の花の蜜を集めた複雑な味がするのだ。しかも西洋ミツバチのハチミツからは微量ながらネオニコチノイドが検出されるが、日本ミツバチではほぼ皆無だ。だから我が家は日本ミツバチ派だ。

「我が家では買うのに苦労していて、隠岐の島の養蜂家さんから買っていたんです。これを買うことはできますか?」

「これからホームページでも公開しようと思っているところです。…日本ミツバチのハチミツと言ってもニセモノも多いですからね」

 石鎚山には若い頃に登ったことがある。登山者がほとんどいない山で、険しい道を鎖を使って登った覚えがある。本物の自然に出会える場所だった。あの山の奥で集めたハチミツだと思うと、さらにうれしくなる。友人たちに配ろうと、少し多めに買ってきた。本当は全部買い占めたかったけれど。


■カネではない価値を

 だけど価値が分かるからといって、自分ばかりがもらって他の人が手に入れる可能性を奪っちゃいけない。実際、我が家からのプレゼントには日本ミツバチのハチミツをよく選んでいる。これが広がればネオニコチノイド系農薬の問題に気づく人が増えるだろうし、殺虫剤の危険性に気づいて反対してもらえる人が増えるかもしれない。そもそも殺虫剤を使わなくても元気な野菜を作れば虫は広がることができないのだから。…そう思って関わりのある人に、説明もせずに配っている。だからその貴重さはよくわかるのだ。

 帰りに気づいたら、我が家の一歳の娘が一個余分に握っていた。お店の人がプレゼントしてくれたそうだ。…こんな商売がしたいと思う。おカネ儲けではなく。

『いつかその価値に気づいてもらえるだろうか。
そうでなくてもその子の体には本物の良いものが入るのだから、それでいい』

 きっとそう思ってくれたのだろう。なんだか久しぶりに、気持ちの良い出会いをした。ぼくは実はシャイで、人に話しかけようとしない性格なのだが、今回ばかりは話しができて良かったと思う。


--------------

 田中優が共同代表を務めます非営利の住宅会社「天然住宅」では、田中優のコラム「住まいと森のコラム」を始めています。

 「森を守って健康で長持ちする」住宅や森の再生へのヒントなどがたくさん入っています。
 

☆--★ 2017.5.13現在、コラムは第74回まで更新中!☆---★  

田中優の「住まいと森のコラム」 

 月に3回記事を更新しています! 


■目次一覧 http://tennen.org/yu_column 


第1回 住むんだったら健康な家がいい
第2回 そのどこがエコなの?
第3回 天然住宅は高い?
第4回 蚊を殺すのにバツーカ砲
第5回 いい湯だな、バハン
第6回 次の世代に引き継げる林業に
第7回 本物「小林建工」さんとの出会い
第8回 日本ミツバチ
第9回 カビを寄せつけない技術
第10回 温泉三昧、雨ときどき間伐
第11回 小屋礼賛
第12回 皮むき間伐の弱点
第13回 低周波騒音問題
第14回 上下階騒音問題
第15回 住宅リテラシーを
第16回 湿気で溶けていく家
第17回 住宅貧乏
第18回 家を担保にした超・長期ローンを
第19回 「私、研究所の者です」
第20回 鉄筋にアースを 
第21回 太陽パネルの電気自給は「冬場」が大事
第22回 男なら天然住宅!
第23回 男なら天然住宅!~男ならスペックにこだわれ~
第24回 男なら天然住宅~男なら「マイホーム主義」~
≪番外編≫寺田本家さんに共感する
第25回 暮らしに家を合わせる
第26回 次の世代の住まいとは
第27回 「未完」の家
第28回 カナダからの見学者
第29回 気候の事情、個人の事情
第30回 健康を害さない防音ルーム
第31回 電力自由化でどこを選べばいいの?
第32回 エアコンは「熱を電気でつくる」もの?
第33回 電力自由化を契機に節電を
第34回 24時間換気の不要な家
第35回 「カネを出せば買える家」じゃない
第36回 「普通の」家
第37回 自宅の完成見学会
第38回 森を守って、健康長持ち
第39回 ネオニコ住宅の恐怖
第40回 ベランダって必要なの?
第41回 年収300万円台からのマイホーム
第42回 抵当権を登記しない融資を
第43回 木造の「継ぎ手」が同じという不思議
第44回 伝統大工は頑固なままで
第45回 木材に要注意
第46回 楽しいハイブリッド林業
第47回 自立的なウマ、琴姫
第48回 この世にムダなものはない
第49回 天然住宅にすむのに必要なもの
第50回 ホタル族、ホタルに会う
第51回 ホームバイオガス
第52回 いびきが消えた
第53回 高知県興津海岸は、こうして残された
第54回 太陽温水器の裏ワザ
第55回 「Low-Eガラス」の功罪
第56回 不都合を楽しむ
第57回 音と暮らす生活
第58回 においの環境問題
第59回 空気が吸えない恐怖
第60回 秋雨前線と電気不足
第61回 家が変わると暮らしが変わる
天然住宅バンク出資のお願い
第62回 湘南発、未来へ
第63回 おカネに頼らず暮らす

第64回 虫対策、その後
第65回 おカネに依存しない暮らし、自営
第66回 おカネに依存しない仮想通貨
第67回 天然住宅はホコリが少ない?
第68回 住宅教育が必要だ
第69回 住宅費用のイニシャル、ランニング
第70回 無煙炭化器
第71回 偉いぞ、炊飯器
第72回 中国のシックハウス問題
第73回 のらぼう菜
第74回 孤独になる?自給生活


★☆★ 天然住宅 ホームページはこちら★☆★
 http://tennen.org/ 

・施工例 http://tennen.org/gallery
・お客様の声 http://tennen.org/voice
・こだわり ~高断熱適気密・お家で森林浴・工法~ http://tennen.org/kodawari
・プラン集 http://tennen.org/plan
・見学会のお知らせ http://tennen.org/event
・住宅コーディネートって何? http://tennen.org/coordinate
・資料請求 http://tennen.org/request


他にもたくさんのこだわりがあります。
ぜひHPでチェックしてみて下さい。

2017年5月11日

田中優より 福島浪江町の山林火災での放射能汚染について

田中優より

 今、山火事の放射能汚染の心配がデマみたいな扱いを受けているけれど、これを読んでからにしてほしい。


 http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/RReloaded_JPfull_web.pdf






 
 原発事故直後じゃないから多くの半減期の短い放射能は安定してしまっている。その後に気にすべきものは呼吸と食料からの内部被ばくなんだ。知らないでいるのは危険だと思う。
 
 この「循環する放射能」には、放射線の高い土壌生物が死滅しているために、落ち葉が腐葉土にならずに引火しやすくなるという話も出ている。雪解け後の季節には、今後もずっと※山火事は続くことになる。


 

「福島浪江 消火活動難航、鎮火の見通しなく」(毎日新聞2017.5.9)より
原発事故に伴う「帰還困難区域」の福島県浪江町井手で起きた山林火災は、発生から丸10日たっても消えず、焼失面積は50ヘクタール以上。県によると、消火を阻む要因は、強風や乾燥に加え「広い範囲に積もった腐葉土」。
 

放射性セシウム、3~9倍に上昇 /福島」(毎日新聞2017.5.10) より

区域に指定されている浪江町井手の十万山で起きた山林火災で、県は9日、周辺3カ所で8日測定した大気中を浮遊するちりの放射性セシウム137の濃度が前日の約3~9倍に上がったと発表した。

 ぼくが思うのは「放射能がやっぱり検出されたじゃないか」ではなくて、これだけの量が飛んでるのにモニタリングポストが反応していないこと。放射線は四方八方に飛ぶから、事故の直後や莫大な汚染の時は機能するけど、それ以外の時は役立たないということ。


2017年5月5日

『 政府の政策に左右されない暮らし 』

『 政府の政策に左右されない暮らし 』
   未来バンク事業組合 理事長  田中優


◆日常生活の実験

 昔、好きだった大江健三郎の本に「日常生活の冒険」というタイトルがあった。
ちっとも内容は思い出せないが、タイトルが好きだった。考えてみるとぼくは日常生活という言葉に引っ掛かりがあるのかもしれない。背伸びするのは好きじゃないし、大言壮語するより毎日のことを大事にしたい。それで言うならぼくがしているのは「日常生活の実験」だと思う。ご存知の方も多いと思うが、どんなことをしているのか書いてみよう。


◆岡山での暮らし

 福島原発事故直後からたくさんの講演会を頼まれ、2011年から2年間は日数よりも講演回数の方が多くなるような暮らしをしていた。毎日遠くへ出かけ、まるで住所不定のような暮らしぶりだった。こんなことができたのも、2008年に仕事を辞めたからだった。以来、原稿書きと講演会、大学の非常勤の仕事などで暮らしていたが、2011年の事故はぼくの暮らしに大きな変化をもたらした。


 2012年末、岡山に引っ越した。ぼくが原発に反対であることは、政府の作った「要監視者リスト」に名前が挙がっているくらいだから、周知の事実だったろう。
でも仲良くしている「くりこまくんえん」の大場さんから、「田中さんって原発問題で有名だったんですね、ぼくはただの山好きのおじさんだと思ってました」なんて言われたぐらいだから、あまり自分からは言わないタイプだったのかもしれない。

 そして岡山に越してから少しして、再婚した奥さんとの間に子どもが生まれた。こんな安心な場所で子育てできるのは幸いなことだったと思う。








 引っ越したのは偶然に近い。「てんつくマン」という友人から、「ビデオ撮りするから来てくれ」と言われ、そのときに「こんなところに住みたいなぁ」と言ったのがこの岡山の和気町だった。今の家の場所を探してくれたのもてんつくマンの奥さんだった。メールで写真を見て、ここにしようと決めてしまった。

 ぼくが東京を離れることになれば、「田中優は逃げた」と言われるだろう。
しかし居続ければ「田中優は放射能が危険だと言いながらそのまま住んでいる」と言われる。どちらがいいかと言えば、けなされても危険は避けた方がいい、そう思って転居した。

 なぜか引っ越しのときは、今ここで親しくしている岡山の友人たちが徹夜でトラックを運転して荷物を運んでくれた。まだ講演会ラッシュの時期で、引っ越し当日には自分は一緒に来ることができなかった。荷物だけが引っ越した状態だ。当時は古民家を買って住んだのだが、室内にムカデが出たり、動物が入り込んでいて人感センサー付きの照明器具が勝手に点いたりするのが嫌で建て直した。人感センサーならぬ、動物センサーとなっていたのだ。


 もちろん家は自分がやっている一般社団法人「天然住宅」の仕様だ。建てるときも自分で決める「分離発注方式」で建てた。大工さんたちは「ベニヤと接着剤を使わずに家が建つのかよ」と言っていたほどだ。それでも満足できる十分な家が2016年に建った。
 



伝統工法の仕口接手

 国産の無垢・防腐剤フリーの杉・ひのきなどで作った





 こう書くと東京から離れたように思うかもしれないが、大学の授業は続けているので、授業のある間は毎週東京に来ている。まぁ、会議に追われる東京での滞在時間だが。


◆自立した暮らしを

 そして2013年からは電気を自給して電線を切り、文字通りのオフグリット生活にした。その後に庭の井戸跡を見つけて井戸を復活させ、水も自給に切り替えた。
さらに固定電話をやめて携帯と無線のインターネットに変え、固定電話線もカットした。残るはガスだが、太陽温水器を入れて消費量は半分程度に下げた。こうして初期費用はかかるものの、日常生活にかかる費用を極めて少なくした。とりわけ電気の自給はカネがかかるし元は取れないのだが、それでも電力会社との関わりを断ち切りたくてやめた。



  電力会社と契約を解除、電線も切ってもらった。完全なオフグリッド


 太陽熱温水器



 ここまでがこれまでの話だ。そこからも「日常生活の実験」は続く。

 あらたに入れたのが無煙炭化器と炊飯器だ。



無煙炭化器



ブラジル・アマゾンの先住民が作り出した「テラプレタ」という奇跡の土がある。なんど作物を収穫しても連作障害を起こさず、土は自分の力で回復していく。そんな土があって、それが人間が作ったものだったとわかったのは2000年を過ぎてからのことだった。その土地は荒れ果てた「ラテライト」で、三作作れば何も採れなくなる。そこに炭と木酢液などを混ぜることで、奇跡の土を作っていたのだ。




 しかもそれを作り出すことで、地球の大気に吐き出してしまった二酸化炭素のすべてを、数年のうちに土に吸収させることができるのだ。今回COP22でフランス政府は、耕地の中に0.4%だけ多く炭素を混ぜこむことで、毎年排出する世界の二酸化炭素の75%を吸収できると発表した。これまで厄介者扱いしかされなかった農業者が、最前線となるのだ。炭は木材の持っていた二酸化炭素の8割を閉じ込め、燃やさない限り排出されない炭素の吸収源となるのだ。

 この話が面白くて自分でもしたくなった。そこで無煙炭化器を買い込んで、庭で炭作りを始めたのだ。「まぁいつか炭で菜園を作ろう」ぐらいに思っていたのに、急きょ農地が必要になってしまった。それはフェイスブックでGMO(遺伝子組み換え作物)の話を載せたおかげだった。宮崎で農業をしている友人が、「のらぼう菜」の苗を送ってくれたおかげだった。

 のらぼう菜は面白い作物だ。ほとんどの野菜の祖先になったアブラナ科の野菜であるにもかかわらず、ちっとも交配しないのだ。普通は勝手に交配して別な野菜を作り出してしまうほどなのに、ちっとも交配しない。交配させて別な種を作ろうとあちこちで試みたのだが、まだ成功できていない。遺伝子組み換え作物によって世界の作物を支配しようとするモンサントのような会社は、自分で作物から種を取ることを禁止しようとするのだが、のらぼう菜は自分で種を取らなければ収穫できず、しかも交配しないのだ。




田中優宅で栽培しているのらぼう菜



 これが江戸時代の飢饉の時代に人々を救っている。寒さにも強く、生命力も旺盛で、栄養豊富なのだ。こんな作物が各家庭の庭にあったら、巨大アグリビジネスの支配下にならずにすむではないか。その苗を送ってもらったので、急いで炭を混ぜた自家製テラプレタを庭に作ってみたのだ。今のところのらぼう菜の生命力に救われて、どうやら活着したようだ。


 そしてもう一つの炊飯器は、自動でスイッチ一つで「酵素玄米」だろうが「発芽酵素玄米」だろうが炊くことができる優れモノの炊飯器なのだ。玄米はビタミンCを除けば完全栄養だといわれる。調べてみると量的には不足するものの、微量栄養素のすべてを持っている。つまり一汁一菜のように、わずかな副菜があれば、それだけで生存可能なのだ。




炊飯器で炊いた酵素玄米


 ときどき言われる玄米のフィチンが微量栄養素を奪ってしまうという懸念は、実際の二年間の実験によって否定されている。これから玄米と一汁一菜で、生命をつなぐことができるのだ。幸い、昔勤めていた会社の親友が、退職して新潟で有機のコメを栽培している。そこから安心できるコメを買えば、ぼくはそれだけで生活できるのだ。


◆自立は孤立を意味しない

 こうした暮らしはとても大きな安心感につながる。自立すると孤立するかと思っていたが、自立することでより多くの友人たちが出来てくる。

 自立するとおカネのつながりがほとんど消え失せるだけで、孤立の問題はおカネでのつながりのときに起きるようだ。カネでないつながりは、多くの友人を引き付けてくれるようだ。

 おかげで心配しなくていい部分が広がった。もちろん家の中には人体に有害な化学物質は使っていないし、食べるものも有害物質はほとんどない。そんな中、ついに60歳の誕生日を迎えてしまった。「ジジイ」という言葉を実感する。

 先日検診を受けてみたら、あちこちにガタが来ているのがわかった。
体力だけで乗り切ってきたこれまでの暮らし方を、いよいよメンテナンスしながら暮らしていかなければならない。そこで朝早くからウォーキングすることにした。かつてマラソンをしていたことがあったが、さすがに歳のせいか老練になってくる。タイムなんて考えるよりも、楽しくすることを考えるのだ。


 そう思ってウォーキングすると、田舎に住んだことの素晴らしさを実感する。どこを歩いても美しいのだ。今は枯れ木ばかりだが、その木の色が少しずつピンクがかってくる。枝の先につぼみがつくからだ。その後には燃えるように色とりどりの花と緑が吹き出して来るだろう。それを考えると今の風景のピンク色がかった枯れ木も美しく感じるから不思議だ。


 ぼくはいろいろ調べてみるのが好きだ。好奇心に任せてあれこれ追いかけるのが。そしてフェイスブックの発信は、いろんな人とつながるばかりか運動の始まりにもなっていく。こんな暮らしをしていて、さらに次の「日常生活の実験」を考えている。


 そんな暮らしをするにはとても良い時代だ。友人が新たなエネルギー源のニュースを伝えてくれた。どうなっていくのかワクワクしている。対立して落ち込むこともあるかもしれない。しかしぼくには生活の安心という後ろ盾があるのだ。
もっともっと日常生活の実験を進めていきたい。



以上、2017.3発行 
「未来バンク事業組合ニュースレター No.90/2017年3月」より抜粋

PDF版はこちら
http://www.geocities.jp/mirai_bank/news_letter/MB_NL_90



○●○  無料メルマガ 「未来バンク事業組合ニュースレター」 ○●○

田中優が理事長を務めます未来バンク事業組合の無料メルマガです。
金融のスペシャリストでもある未来バンクの他メンバーたちによるコラムも必見です。
バックナンバーは「非公開」ですので、ご興味のある方はこの機会にぜひご登録ください

ご登録はこちらより http://archives.mag2.com/0001300332/



【最新号メルマガ 他の主な内容】

■「遺伝子ドライブと化学物質の噴霧による作物の増収」木村瑞穂

■「同胞ということ~津久井やまゆり園の事件を受けて~」 岡田 純

■「トランプ大統領はどう進むか・・・?」奈良由貴