2009年4月6日

14日は「沖縄」!Naked Loft

4月のNaked Loftは、「沖縄」をテーマに、田中優と豪華ミュージシャンが競演! 今すぐご予約を!





□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■□■□

4月14日夜、Naked Loftで
 沖縄で起きていることは、内地ではなかなか知られない。この「内地」という言葉は沖縄の人たちが本州をさして呼ぶ言葉だ。ちなみにぼくは「ないちゃー」になる。沖縄のことを知らない人、という感じで「ないちゃー」と呼ばれる。

 たとえば高江のヘリパッド問題なんて、知らない人のほうが多いだろう。東村、高江という村落を包囲するように軍用ヘリが着陸するヘリパッドを作るのだ。沖縄の他の基地を縮小する代わりに押しつけようとするもので、押しつけているのは那覇防衛施設局だ。この前身は「防衛施設庁」と呼ばれるもので、なんと旧防衛庁(現・防衛省)の発足以前から存在している。それが2007年に廃止されて防衛施設局となるまで、「防衛庁」と「防衛施設庁」が別に存在していた。なぜならば、防衛施設庁は「占領軍のための機関」だったからだ。

 この不思議な名前の組織は、「自衛隊および在日米軍が使用する施設の取得、工事、管理、周辺対策などを所管する防衛省の外局」であった。 自衛隊はその後にできた組織なのだから「自衛隊」の名を取ると、「在日米軍が使用する施設の取得、工事、管理、周辺対策などを所管」していたことになる。何のことはない、防衛施設庁は戦後のGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)、そして沖縄返還前までの米軍支配の遺産なのだ。

 植民地に対する支配機関のような組織が、同じ日本人でありながら、同じ日本人を今も虐げていることは、信じられない話だ。しかし現実に沖縄ではいまだに機能している。自分たちの村の周囲を轟音をとどろかせて軍用ヘリが飛び交い、止めようとして全く無防備なまま抗議の座り込みをする村民を蹴散らし、今も話し合いに応じないまま村民を訴えた。 なんとその「通行妨害禁止仮処分」申請には、たった8才の子どもまで含まれている。彼らが防衛施設局の訴訟を知ったのは、分厚い訴状が送られてきてからのことだ。わずか8才の子どもの元にも、読めっこない分厚い訴訟状が送られてきたのだ。一切住民と話し合いをしようとしない防衛施設局から。

 沖縄の辺野古では、内地の青年が砂浜に野宿していたところを米兵にたたき起こされ、腹ばいで砂の上に描かれた「Navy Go Home」の文字を消させられた。故障した米軍のトラックの脇で、米兵たちは歩道を歩く住民にずっと実弾入りの銃を向けていた。沖縄本島の人たちの大事な水源はこの高江と同じ村にある。そこで米兵たちはサバイバル訓練をし、食料を持たずに一週間の行軍をする。大切な絶滅危惧種の動物を食べ、大事な水源に重くて邪魔になった兵器などを捨てながら。
 これが独立国日本に対して同盟国のすることなのだろうか。エクアドルは米軍基地の撤退を求めてアメリカを怒らせた。しかしそのとときにエクアドル政府はこう言った。「ならば条件をつけよう。米軍と同じだけのエクアドル基地を、アメリカ領内に作らせてくれれば」と。

 沖縄の音楽は生活の中に今も息づいている。この沖縄の問題に取り組んでいるミュージシャン、沖縄の音楽を歌い続けるミュージシャンと今月コラボする。そこで現地のビデオの上映もするので、ぜひ高江の問題を知るために参加してほしい。
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Naked Loft 2009年環境問題プロジェクト&Earth Day 2009
『沖縄県東村高江~ヘリパットのいらないやんばるの森~』
【出演】田中優 / 知久寿焼 / 寿【kotobuki】/ RaBiRaBi【映像】比嘉真人OPEN18:00 /
START19:00前売¥2,000(+drink)当日¥2,500(+drink)
3月1日からNaked Loft店頭にて前売チケット販売、電話予約受付けます
ローソンチケットでも販売します【Lコード】34560
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