2010年11月25日

「天然住宅から社会を変える30の方法」の感想をいただきました!

講演会を主催してくださった大分県の白岩さんより、お便りをいただきました。許可を得て掲載いたします。


田中優さんの講演会を終えて、一週間。
今、田中優新著「天然住宅から社会を変える30の方法」合同出版(1,300円) を読んでいる。



「天然住宅から社会を変える30の方法」P14より
さて、平均的な成人が一日に吸い込む空気の量はどれくらいでしょうか?答えは約20㎏。食べ物の摂取量が2~3㎏なので、圧倒的に空気の量の方が多いのです。食べ物は胃で消化され、肝臓・腎臓でろ過されますが、空気は肺の毛細血管から直接体内に取り込まれます・・・・・
引用おわり



ガガン・・・とは、直接は来なかった。ふうん。講演会でも話していただいた、住環境の大切さ。ふうん、そんなに・・・そうか、食べ物に関しては毒を排除するシステムを私たちの体は持っているけれど、吸う空気が毒されている準備は、私たちの体になかったのね。

どうりで・・・・私は始終鼻をグスグスさせては、「風邪?」と聞かれ、「いえ、アレルギーなんです。」と答えている。3年前新築の県営住宅に越してから、このアレルギーは始まった。しかし、私は、県産木材を多用しているこの部屋の所為とは思わず、向かいに広がる田んぼの農薬の所為だと思っていた。実際、農薬散布をした日から、このグスグスが始まったから。しかし、この本でもアレルギーの発症は、”先天的要因と後天的要因が、その人の許容量を越えると、起こる”とある。ある日突然ではないのだ。私の許容量を越える化学物質を私は日々呼吸して摂取していたらしい。
という話をひとり暮らしをしている娘にした。そしたら、「お母さん、前に住んでた新築の家でも、気持ち悪いって、吐いてたね」と言う。そんなことあったっけ?!それは、今から更に、15年前、過疎の小学校に娘を入学させるため、入居した町営住宅でのことだ。

一人親世帯で、しょうがい児もいて、低所得、と三拍子そろった我が家は、運のよいことに、新築の公営住宅に優先してもらうことが出来た。そのことが、本当にラッキーだったのか?今にして思えば、新築だったことが、災いの始まりだったのかもしれない。確かに、新築の家で、私はイライラして過ごした記憶がある。記憶の奥に追いやっていたけれど、それは、吐くほどの気持ち悪さだったのだ。周りは、本当に素晴らしい自然の広がる環境だったというのに。

ちなみに、今年成人を迎える娘は、15歳の時に、ネフローゼという難病を発症して、今も、闘病している。原因不明といわれるこの病気は、年々増え続け、2006年ついに、難病指定をはずされた。難病の定義は、少数であることが条件の一つになっているのだ。おかしなはなしだが、様々な福祉事業が、要望が多すぎるという理由で、断られるようなものだ。私は、ネフローゼは、原因はわからないといわれるが、ステロイドが効く場合が多いということから、アレルギーと同じ疾患と思っている。アレルギーによる免疫異常というものではないかと。あくまでも、私の主観なのだが。

さらに言えば、他のアレルギー疾患が命の危険が少ないのに対して、ネフローゼは手遅れになれば、命の危険がある。また、命は助かっても、重篤な後遺症を残すことがあるのだ。娘が季節の変わり目に発症して入院すると、小児病棟は喘息の子どもでいっぱいだった。ああ、喘息とネフローゼは仲間なのだな~と実感したものだ。喘息もとっても苦しい病気だ。
そんな、大変な病気を引き起こしているのが、住環境だとしたら、これは、黙っておられない。私は、子どもが生まれたとき、この清らな体に、一滴の毒も入れてはいけない。と思って、無農薬の食べ物を探し、肌に触れるものは、石油系の合成洗剤を一切使わなかった。食べること、着ること。には気を使ってきたのに、なんてこと。

ガガガ~~ン。優さんの講演会から、なんと一週間経って、大変なショックを受けている。家を建てる・・・とても自分の力では出来ないことかもしれないけれど、この問題の重大さに気づくお手伝いなら出来るかもしれない。

「公営住宅を天然住宅に!!」「今から家を建てることを考えている人いは、天然住宅を!!」「天然住宅を高いという人には、お金では替えられない健康な生活の大切さを!」伝えてゆこう。

そして、この”天然住宅”から見えてくることは、健康のことだけでなく、地域の経済の活性化や、他国の森林を壊さないことや、地球全体の環境の問題にまでつながっている・・・らしい。詳しくは、「天然住宅から社会を変える30の方法」を読んで下さい。私よりはるかにわかりやすく、優さんが解説してくれます。

というわけで、目から、ウロコがボロッと取れた講演会でした。

本当に、優さんの講演は「目からウロコ」とよくいわれるけれど、どんだけ、ウロコが付いてたんだってくらいに、ボロボロ取れて、気持ちいいです。そして、私は今、天然住宅建てられるくらいに、頑張っちゃおうかな~なんて、思ったりしています。孫・子のために。

白岩佳子



白岩さんからはこの後、「天然住宅」のことを広めるお手伝いがしたい、と本とカラーチラシのお申し込みをいただきました。
実感のこもった応援にとても励まされています。 ありがとうございます。