2013年12月31日

『 生きる時間は旅、暮らしは実験だ 』

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田中優の“持続する志”

優さんメルマガ 第292号
2013.12.31発行

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皆様、今年も大変ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
良いお年をお迎えくださいませ。


昨日発行されました有料・活動支援版メルマガは、

田中優もかつて感じていたコンプレックス、知られざる今までの経歴、突然の父の
死で気が付いたことなど。

新たな年や人生の目標をどう立てるか考えている方、今コンプレックスを感じいる方
などぜひお読み頂きたい内容です。



□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■ 



『 生きる時間は旅、暮らしは実験だ 』

  ~弱点に怯えて憶病になるより、
   自分らしく生きるためにアグレッシブになる方がいい。~


 もともと過去を振り返るタイプではない。いつも先のことばかり考えている。
でも年末ぐらい過去を振り返っていいかもしれない。

 過去を考えてみると、あまり良いことはない。格好つけだった若い日を思い出すと
恥ずかしくて仕方ないし、多の人に嫌われた体験を思い出せばイヤな気持ちになる。

 だけど良かったのかもしれないな、と思えることもある。
 そっちの方だけ思い出すことにしよう。

 新年になったら今年こそ、みたいなことを考えがちだ。そこでよく「外国語を習得
しよう」なんて考えていたこともある。今でもごくわずかに英語が話せる程度だが、
今思うとそれ以上しなくてよかったと思う。


 なぜそう思うのかを発端にして、自分の考えを話してみようと思う。


(中略)

 それより重要なのは、自分の長所を伸ばすことだろう。自分が好きで好きで、得意な
部分を伸ばしていく方が、スキルにするために向きもしないものに努力するより有益
だろう。

 しかし一般的にはスキル習得に人生の多くの時間を注ぎがちだ。するとどうなるか。
自分の弱点を克服するための努力ばかりしていると、弱点の少ない人にはなれるだろ
う。しかし突き抜けた個性は得られない。その人なりのコンテンツが得られなければ、
表現以前に表現すべきものがない。中身のない表現ほど虚しいものはない。
 


(中略)


 ぼくの父は、73歳のときに原付バイクにひき逃げされてこの世を去った。犯人は見つ
かっていない。その父の突然の死はショックだった。

 今なお父に気の毒で仕方ないことがある。博覧強記だった父は、本を書きたかったの
だ。そのためにいろいろ調べ、あり得ないほど勤勉に学び続けた人だった。しかしそれ
が突然の事故によって絶たれてしまった。父がどれほど努力して学んだ人であっても、
どれほど良心的で民主的な人であったとしても、もはや知らない人が知ることはできな
い。アウトプットしないでいると、その存在を知ることはできなくなってしまうのだ。


 人の存在はアウトプットされたものによって感知される。
 だとすれば、アウトプットを自分でコントロールする必要があるだろう。


 それを意識してから、ぼくは変わったのかもしれない。ぼくが講演をし、本を書き、
さまざまなトライをするようになったのは、父の死以降のことなのだ。 
 

(中略)
 

 今という時点は常にスタート地点だ。生きられる時間は有限なのだから、自分なりの
ものにしなければならない。ところがそこで、多くの人は自分の欠点を補うために時間を
費やしてしまう。そうではない。欠点のない円のような丸い人間になるために生まれて
きたのではないのだ。自分らしい多角形の存在になることが必要なことなのだ。


 新年を迎えるにあたって、誰しも次の年をどう過ごすのか考える機会を得るだろう。
 そのとき、弱点をなくすために丸くなるのではなく、弱点を持つことを武器にして
もっと多角形の自分らしい形をめざせたらいい。
 弱点に怯えて憶病になるより、自分らしく生きるためにアグレッシブになる方がいい。
 そう思うのだ。


 動こうと思うときに重要なのは行動そのものではない。なぜ動こうと思うかの動機
なのだ。動機さえしっかりしていれば、行動はおのずとついてくる。高尚な動機でなく
ていい。ただ自分になるために生まれたのだ。



 さて来年、ぼくはどんなチャレンジをしたいだろうか。




■もし過去に学ぶとしたら

■「やり直せない人生なんてない」

■スキルはコンテンツを作るためのもの

■学ぶことは自分の考えをつくること

■コンプレックスから解放される

■シュールリアリズム的思考

 
■アウトプット



田中優有料・活動支援版メルマガ 『 田中優の未来レポート 』
第56号/2013.12.30より抜粋



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