2014年7月31日

有料メルマガ「北海道電力は脱原発が可能か」より


◆◇ 田中優より ◇◆

「7月15日号の有料メルマガ(※第69号「北海道電力は脱原発が可能か」)で北電を
分析しました。 

北電はこの値上げをすると、日本一高い東電と並びます。
 福島原発事故を起こしたわけでもないのに。 

北電は冬場のエアコン暖房のピークを下げれば発電所を減らせます。
料金を上げるのは原発を推進した経営戦略の失敗です。
 人々にツケを押しつけるのは間違いだと思います。」



「北海道電が再値上げ申請へ 家庭向け17%、11月実施 」 日経新聞 2014.7.31 http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB31006_R30C14A7000000/?dg=1






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7月15日発行 
第69号:「北海道電力は脱原発が可能か」

・北海道電力全体の構造
・原発推進の発電設備構成
・北海道電力の電力消費ピーク
・なぜ暖房で電気消費のピークが出るのか など


(本文より)

 そもそも北海道は広大で、電気を必要とする地域は点々としている。しかも高緯度の
ために熱需要が大きい。ここに送電線網をつなぐのは無意味で、それよりは必要となる
地域に発電所を置き、電気の原則である「Point Of Load(電気負荷の近くに発電所を
置く)」に従って発電した方が効率的だ。


 それなのに北海道電力は、電力支配を本土同様に行うべく発電所を増やし、最大
でも550万Kw程度しかない電力消費に対して泊原発三基合計で207万Kwもの設備を
建てているのだ。


 しかもその最大消費電力のピークは、2010年の578.8万Kwhをピークに、下がり続
けているのだ(図9)。ちなみに冬にピークの来る北海道電力では、2011年の時期に
下がっているということは、あの2011年3月11日の東日本大震災の以前からピーク
消費は下がってきているのだ。




(中略)

北海道は木質バイオマスの宝庫だ。ないものを使おうとするのではなく、そこにある
ものを使うのが一番いい。ペレットストーブや薪ストーブを利用し、さらに同時に発電
できるように改善するのが一番いいと思う。


 北海道では暖房由来の消費電力ピークがあった。この解決策は「電気で暖房しない
こと」だ。
「オール電化」を禁止し、バイオマスの普及に支援していくことが重要だと思う。そもそも
電気で暖房しなければ北海道の冬季にピークが出ることはなかった。



 
暖房を改めれば原発は全く不要だし、電力自由化になる2年後の時期には地域で
自給した方が安くできる。これまでの方式ではなく、新たな仕組みが求められている
と思う。


※添付図は有料メルマガより



「オール電化、実はお得ではない!?」もご参考ください。
http://tanakayu.blogspot.jp/2014/07/blog-post_10.html





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