2015年12月29日

海底のメタンガスが溶け始めている!

田中優より
「これは恐ろしい記事だ。海底のメタンが溶け始めている。
メタンの温室効果は二酸化炭素の20倍以上、こんな現象が当たり前に起きたら、フィードバックを起こして助かる余地がなくなってしまう。慎重に調べるのもいいけど、対策を取らないと。と気持ちばかりあせるのだ。」


  ◇   ◇   ◇   ◇  

ワシントン州の沖合の海底からバブルが噴出、地球温暖化で気化したメタンガスと判明」

ワシントン州とオレゴン州の沖合にある太平洋の海底から大量の気体が発生していることが確認。その後、University of Washingtonの研究チームが行った調査の結果から、海底から発生している気体は地球温暖化の影響により融けて気化したメタンガスであることが、学術専門誌「Geochemistry, Geophysics, Geosystems」を通じて発表された論文で明らかとなった。

メタンガスは、二酸化炭素の20~70倍の温室効果があるとされており、これらのメタンガスが海上まで浮上して大気に放出されるような状況が発生した場合には、近年、生じている地球温暖化のペースを更に助長するものとなる可能性も生じている。


固化したメタンは、北東北米大陸の大陸棚に豊富に存在していることが判ってきた。これまでこうした固化したメタンの存在は、メタンハイドレートとして掘削が可能となった場合には有効なエネルギー資源の一つとなるとして注目を集めてきたものとなるが、ワシントン州の沖合で自然融解が生じていることが判ったことを受けて、資源ではなく、地球環境にとっての脅威となる可能性が生じてきたこととなる。