2017年1月30日

東芝「倒産」はついに秒読み段階か ~取締役会議長が明かした内情

田中優より

「東電を実質破綻の状況から政府が救ったために、税金ばかりか電気料金も高くなったし今後も高くなる。東芝もWH(ウエスチングハウス)社に泥沼に引きづり込まれて実質破綻の状況になった。
 それでも政策投資銀行の資金で救済するのだろうか。みなさんの郵便貯金などから作られた銀行ですが。」

  ◇   ◇   ◇   ◇  

「東芝「倒産」はついに秒読み段階か 
~取締役会議長が明かした内情 」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50757?page=4 より


「現時点で、東芝は金融機関からの融資条件となっている『財務制限条項』というものに抵触したと見られ、新規融資どころか、いつ融資の引き上げにあってもおかしくない。

そこで、1月10日に主力銀行であるみずほ銀行、三井住友銀行など関係金融機関を集めたバンクミーティングを開催して、当面の融資継続をお願いしていた。

今後は、銀行主導下で過激なリストラ策を強いられていくことになるでしょう。
事業部門は売れるものは他社に売られ、買い手がない部門は破綻処理される。
原発部門にしても三菱重工、日立の原発部門と統合されて、『日の丸原発連合体』に吸収されていくことも考えられる。

そうして部門も人も次々にリストラされ、東芝はバラバラに解体されていき、どんどん縮んでいくことになりかねない。

虎の子の半導体事業は残すでしょうが、これだって為替の影響を受けやすいビジネス。
東芝は今後も急な円高などに直撃されれば、一気に危機に陥りかねない危うい経営体制にならざるを得ない」


2017年1月26日

2月5日(日)新潟・燕三条にて講演会

一昨年、昨年と続き、またまた今年も主催頂きました!
また新しいお話が満載の予定です。
皆様お待ちしております!


今の豊かな暮らしは、エネルギーの大量消費の上に成り立っています。
このことが地球環境、特に地球温暖化に深刻な影響を及ぼしています。
日本はCOP22パリ協定の下、2030年までに温室効果ガスを2013年比26%削減することを目標にあげました。
これらの問題点や課題も含めお話いただきます。(ちらしより)


「温暖化防止COP22とエネルギー問題」
 


日時  2017年2月5日(日) 14:00~16:30 開場13:45
 
会場  燕三条地場産センター メッセピア5F 総合研修室1
    (新潟県三条市須頃1丁目17番地 TEL0256-32-2311)
 
参加費  事前予約前売り 500円 / 当日700円
 
申込  事前に前売りチケットをお買い求めください
チケット取扱所→環境NPO良環(三条市元町)TEL0256-32-3771
    ワタナベ酒店(三条市帯織) TEL0256-45-2024
    みずすまし(三条市桜木町) TEL0256-33-7793
    マルダイ楽器(燕市燕) TEL0256-62-4331
 
*前売りチケットの購入が難しい方は、環境NPO良環までお電話でお申し込みください
環境NPO良環 TEL/FAX 0256-32-3771
 
主催  特定非営利活動法人 環境NPO良環
後援  三条市/燕市

ついに政府が「農薬の使用規制」の方針を表明!

田中優より「やっと日本でも。
このニュースを見たとき、日本の話だと思わなかった。」



  ◇   ◇   ◇   ◇
  

「みんなの声が力に!ついに政府が「農薬の使用規制」の方針を表明しました!」
(greenpeace 2017.1.18)
http://bit.ly/2iC2RMV より


「ビッグニュースです。
政府がついに昨年末、『ミツバチをまもるために農薬の使用規制も検討する』いう方針を明らかにしたのです。


「農林水産省においては、都道府県や農薬製造者等と連携して、我が国における農薬による蜜蜂の被害の実態を把握するとともに、国内外の最新の知見の収集等を行っており、これらに基づき、農薬の使用規制を含めた必要な措置を検討していく方針である。」

-----2016年12月22日小川勝也参議院議員の質問(*1)への答弁書(*2)より。

今回、この質問をした小川議員(農林水産委員会筆頭理事[当時])へは、2016年4月に「子ども・ミツバチ保護法を求める署名」を提出していました(*3)。
ミツバチや食やこどもの健康を守ってほしい、というみなさんの声が、この政府答弁を引き出す質問につながりました!」


2017年1月24日

2016年に配信した田中優 有料・活動支援版メルマガ一覧

2016年も原発・電力問題、オフグリッド、戦争、地球温暖化、お金、農薬・農法などなど、様々なテーマを対象に丹念に調べ上げて田中優なりの考え・解決策を提示してきました。

ご購読いただいている皆様、誠にありがとうございます。
バックナンバーのみのご購読も可能です。
ご購読で田中優の活動のご支援を頂ければありがたいです。

2016年中に配信しました記事はこちらです。
ご興味のあるものがありましたらぜひご一読ください。


☆登録・バックナンバー購入はこちらより
「田中優の未来レポート」 http://www.mag2.com/m/0001363131.html



========= 2016年ラインナップ ==========


【2016.12月】

第129号「「南スーダンへのPKO派遣(上) ~いったい何のために何をするのか~」(2016.12.30)
第128号「謎から読み解く地球温暖化問題(下)「幻の黄金都市、エルドラド」」(2016.12.15)

【2016.11月】
第127号「謎から読み解く地球温暖化問題(上)「ミッシングシンク」」(2016.11.30)
第126号「GMO(遺伝子組み換え作物)の問題」(2016.11.15)

【2016.10月】
第125号「おカネに依存しない暮らしの第一歩(下)」(2016.10.30)
第124号「おカネに依存しない暮らしの第一歩(中)」(2016.10.15)

【2016.9月】
第123号「おカネに依存しない暮らしの第一歩(上)」(2016.9.30)
第122号「「もんじゅ」廃炉でどうなるか」(2016.9.15)

【2016.8月】
第121号「手つかずの自然は、誰かが残してくれたもの」(2016.8.30)
第120号「地球の未来~戦争のリアル~ 」(2016.8.15)

【2016.7月】
第119号「本当に自然の恵みを電気として役立てる(下)」(2016.7.30)
第118号「本当に自然の恵みを電気として役立てる(上)」(2016.7.15)

【2016.6月】
第117号 「新たな可能性「休眠預金の活用」」(2016.6.30)
第116号 「「業務上重過失致死傷」を加害者が調べる愚」(2016.6.15)

【2016.5月】
第115号 「地震活動と原発」 (2016.5.30)
第114号 「「パナマ文書」を貧富の格差是正の一歩に」 (2016.5.15)

【2016.4月】
第113号 「「オレのカネだ!」 ~私たちに必要なのはカネのオーナーシップ~」 (2016.4.30)
第112号 「「電通」をつぶせる時代の到来」 (2016.4.15)

【2016.3月】
第111号 「地球の未来~戦争のリアル~」 (2016.3.30)
第110号 「電力自由化で何が起こるか、どう対処するか」 (2016.3.15)

【2016.2月】
第109号 「地球の未来~戦争のリアル~」 (2016.2.29)
第108号 「「電力の小口自由化」でどうなるか ~近未来を考えるとオフグリッドがいいのかもしれない~」 (2016.2.15)

【2016.1月】
第107号 「地球温暖化問題を考える~COP21の忘れ物~(下)」 (2016.1.30)
第106号 「地球温暖化問題を考える~COP21の忘れ物~(中)」 (2016.1.15)



2017年1月23日

この8人の大金持ちは、世界人口の半分と同等の資産を持っている 

田中優より
 
「去年は確か62人、全体の流れとしては巨額の資産家がさらに資産を増やしている。
ではその他の資産家は?
おそらくさほど資産を減らしてはいないだろう。

つまり下にいる人たちがさらに貧しくなっているおかげだろう。
中流と呼ばれる階層が貧困へと落ちているおかげだろう。」

  ◇   ◇   ◇   ◇  

「この8人の大金持ちは、世界人口の半分と同等の資産を持っている」
(huffingtonpost. 2017.1.16)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/01/15/eight-men-own-half-the-worlds-wealth_n_14194250.html より


 貧困撲滅に取り組む国際NGO「オックスファム」は1月15日、世界で最も裕福な8人が保有する資産は、世界の人口のうち経済的に恵まれない下から半分にあたる約36億人が保有する資産とほぼ同じだったとする報告書を発表した。


1位:ビル・ゲイツ(マイクロソフト社創業者)
2位:アマンシオ・オルテガ(スペインの実業家。ZARA創業者)
3位:ウォーレン・バフェット(投資家)
4位: カルロス・スリム・ヘル(メキシコの実業家。中南米最大の携帯電話会社アメリカ・モビルを所有)
5位:ジェフ・ベゾス(Amazon.com創業者)
6位:マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)
7位:ラリー・エリソン(オラクル創業者)
8位:マイケル・ブルームバーグ(前ニューヨーク市長)



 報告書によると、上位8人の資産は合計で4.26兆ドルで、全人類の下位半分の資産に匹敵する。プレスリリースは、報告書について「大企業と超富裕層が税金を逃れ、賃金を下げ、政権に影響を与えることによって、いかに格差の広がりに拍車をかけているかを詳述している」と解説した。

 報告書は、富裕層トップの多くが自らの富を維持・拡大するために、多額のお金を積んでロビイストを雇っているなどと指摘。さらに、タックスヘイブンなどの税金逃れも所得格差の拡大の原因のひとつだとして、裕福な個人と企業の税率の引き上げや、法人税を引き下げるような国家間の競争の取りやめを求めている。

 1年前に発表された2016年の報告書では、下位50%の資産と同じとされていたのは富裕層トップ62人だった。

2017年1月19日

『 2017年、原発を止めていくための節目の年 』

□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆

 2016年、「ここで死んだら最低だな」と思うことが二回あった。

 一つは一年間待ち続けた家の建築が終わり、入居するときだ。岡山に越して三年、やっとのことで念願の天然住宅仕様の家を建て、自分の理想とする住宅に入居した。待つ間、「ここで死んでしまったら意味ないよなぁ」と思っていた。

 もう一回は念願の低公害ディーゼル車を手に入れ、その納車まで一か月ほど待っていたときだ。それまで車を選ぶのは、ある意味「そこそこ」だった。そこそこの値段でそこそこのデザイン、そこそこの燃費などの妥協で選んでいた。ところが今回だけは「この車が欲しい」と思った。それを待つ間、ここで死んだら間抜けだと思った。


 どちらのときも死ななかった。特に死が間近に迫っているわけではない。だけどなぜかいつも死ぬことを考える。おやつを目の前にしながら、ご主人に「待て」と言われたままよだれを垂らしながら待つ犬のようだと思う。そこでご主人が突然死してしまったら、犬は待ち続けて餓死するのかな。なんだかそんな気持ちになるのだ。

 でもそれは幸せな時間なんだろう。心臓発作で死ぬまでの時間にそんな余裕はないし、楽しみなことでなければ「心待ちにする」こともない。

 そして今日、2017年の元旦を迎えた。2017年は2011年の原発事故から6年目だ。
チェルノブイリでは原発事故の6年後から多くの病気が発生した。特に心臓病などの循環器系の病が多発した。原発事故による放射能の晩発被害だ。「直ちに影響の出るレベルではない」という言葉は「後から影響の出るレベルだ」と言い換えられる。

 では「いつ?」の答えがチェルノブイリでは6年後だったのだ。

 危険なのはガンが多発することではなく、免疫などの機能が弱まり疾病が多発する被害だ。多くの人が「放射能なんて気にする必要もない」と言う中、チェルノブイリでは6年後に大きな健康被害が出た。そう発言するたび、原発推進派の人からの攻撃も受けた。そのたびに歯を食いしばって「6年後を見ていろ」と思っていた。

 だけど実際に6年経ってみると、もうそんな気もしない。被害は雨のように等しく人々に降り注ぐ。攻撃をしてきた人にもそうでない人にも。最後の床に就いて悔いる人もいるだろうし、あくまで関係ないと言う人もいるだろう。どちらにしても被害は降り注ぐ。


 新潟県の米山隆一知事が今年1月4日の記者会見で、県が独自に検証している「東京電力福島第1原発事故、技術委員会」とは別に、福島事故による「健康への影響と、県の柏崎刈羽原発の避難計画」を検証する委員会を設置して、年度内にも概要を示す方針を立てたそうだ。もし原発事故が健康に被害を及ぼさないなら、ぼくは原発反対を言わなくてもいい。


 2014年までの「人口動態統計」を見る限り、事故後に大きな変化はない。しかしそれはチェルノブイリでも同様だった。変化が出始めるのが早ければ2016年の終わりから、おそらく2017年から数値に大きな変化が出るはずだ。できれば変化なく進んでほしい。ぼくが長年住んでいて、たくさんの友人がいるのが東京なのだ。自分の子どもたちも、小さな孫たちも住んでいる。予測は外れてほしい。

 でも主観的希望と客観的事実は混同してはならない。違いもいろいろある。
日本の土壌が若いおかげで放射能の作物への移行が少なくてすんでいる、チェルノブイリと違って、日本人は海草を食べているおかげでヨウ素不足の人が少ない。でも福島での小児甲状腺がんの発生数を見ると、それすら些細な差に過ぎなかったように見える。


 健康に大きく影響するのが内部被ばくだ。外側から放射線を浴びるよりも、体内に取り込んでしまった放射性物質の方が距離が近い分だけ大きく影響する。しかも体内で分散せず、特定臓器に貯まってそこから放射線を発する。たったひとつの臓器を失うだけで人間は生きていけなくなるのに。セシウムは筋肉に貯まり、新陳代謝の少ない筋肉の塊である心臓を攻撃する。血液に入り込めば白血球やリンパ球を攻撃する。だから食べ物や空気に気をつけた人と、そうでない人では大きな違いが出るのだ。

 それが原発を止めていく力になるだろうか。かつて原発反対の運動をしていると、「日本にもチェルノブイリ級の事故が起きないと原発は止められない」という言葉をよく聞いた。しかし実際はそれでも止まらなかった。

 要は人々が、自分自身と自分の大事な人を守ろうと行動するかどうかがカギなのだろう。2017年、大きな健康被害が出たら人々はそうするだろうか。そのタイミングが来るならともに動きたい。どんなに焦っても社会は一人では変えられないのだから。



 これまでにない別な暮らし方なら、いろいろ実現してみた。電気を自給する暮らし、戦争の原因となる化石燃料に頼らない暮らし、そしておカネに頼らずに暮らす仕組みだ。


 2011年の事故から6年経った。2017年は、そんな実験で実現したことを、役立てられるようになりたい。これまでしてきたことは、別な暮らしを実現するための実験だった。その実験が役立てられないと、「ここで死んだら最低だな」と思うだろう。

 最低の「間抜け」になるのは、死ぬまでに原発をなくせないことだ。その先の暮らしが大変なものでないと知ってもらうなら、気づいた人は行動し始めるだろう。

 「間抜け」にならない人生にしたい。2017年、そのための大きな節目の年を迎える。






2017.1.7発行 田中優無料メルマガより

2017年1月17日

<無料>1月24日(火)横浜にて講演会 『問題だらけの原発から セルフインフラの時代へ』


ストッププルトニウム神奈川連絡会 2017年総会特別講演



田中優 『問題だらけの原発から セルフインフラの時代へ』

日時:1月24日(火)午後7時から8時15分(予定)


会場:神奈川県地域労働文化会館 2階会議室
横浜市南区高根町1-3 Tel.045-251-1888 
横浜市営地下鉄 阪東橋駅 徒歩2分
京浜急行 黄金町駅徒歩8分


参加費:無料
 
「原発事故被害の実相」パネル展示予定


主催:ストッププルトニウム神奈川連絡会(2017年総会特別講演)
連絡先:Tel.070-1316-4575(水澤)pu.free.com.kana@gmail.com




2017年1月15日

1月30日(月)「未来バンクと未来をつくる作戦会議」~休眠預金をどう使う?~

○●○  「未来バンクと未来をつくる作戦会議」のお知らせ ○●○

田中優より「若者の貧困、奨学金問題などに対策できる仕組みを、大人の側として模索しています。ご興味があればこの「未来バンク作戦会議」へ参加ください。」


休眠預金の活用方法に知恵を貸しください。

■日時:
1月30(月)19時~

■会場:文京シビックセンター(東京都文京区春日1-16-21)4階会議室B 

(東京都文京区春日1-16-21 
東京メトロ後楽園駅・都営地下鉄春日駅 徒歩1分)

■お申込: mirai_bank@yahoo.co.jp へメールをお願いします。 

■参加費:500円

■主催:未来バンク事業組合



↓  2017.1.24追記 ↓


作戦会議では、未来バンクなどのNPOバンクが休眠預金の資金分配団体となって、社会的に求められている融資を進めようとしています。


具体的には、奨学金の低利融資。そして、借換え融資など。

ところが…


内閣府のネットで公開している「指定活用団体の体制について」という表題のPDFに
「事業開始当初の5年間は助成のみ」とされていることが分かりました。
http://www5.cao.go.jp/kyumin_yokin/qa/shiteikatuyou.pdf

これでは、融資の実行は8年後になってしまいます。


NPOバンク連絡会として、申し入れをする方向ですが、作戦会議でも、これを踏まえて議論していきたいと思います。

2017年、最初の作戦会議でもあります。
皆さん、ご参集を!



日本の金融機関も!核兵器開発に使われているみなさんの貯金

田中優より
「核兵器開発に使われているみなさんの貯金」

  ◇   ◇   ◇   ◇  

「オランダのNGO。核関連企業との金融取引リスト公開。
日本勢も3メガバンクなど6金融機関を名指し」

http://financegreenwatch.org/jp/?p=49101 より

民間の国際平和団体、PAX(オランダ・ユトレヒト)は29日までに、核兵器製造に関連する会社と金融取引をしている銀行や年金基金など411社・団体のリストを公開した。

日本企業は、大手銀行をはじめ6社が含まれている。

報告書が核兵器関連企業と見なしたのは開発や製造に携わる28社で、米国のロッキード・マーチン、バブコック&ウィルコックス、欧州のエアバスグループなど。


核兵器関連企業に取引の実績がある企業には、日本から


三菱UFJフィナンシャル・グループ、 三井住友フィナンシャルグループ、 みずほフィナンシャルグループ、 オリックス、 三井住友トラスト・ホールディングス、 千葉銀行

が挙がった。


2017年1月11日

1月22日(日)東京にて NPOバンクCafé Salon 2017 「地産地消なコミュニティをつくろう」

田中優より
「チカさんはメキメキ原稿の腕を上げているし、もともと感性の素晴らしい人。

ご一緒できてうれしいです。」


★☆NPOバンクCafé Salon 2017 「地産地消なコミュニティをつくろう」開催のお知らせ☆★


2017年 新春に全国NPOバンク連絡会では、新しい技術を取り入れながらコミュニティ内で革新的な生活を送る田中 優さんとサトウ チカの地産地消なライフスタイルを熱く対談形式で語って頂きますので、是非、ご参加下さい!




― プ ロ グ ラ ム ―


日 時  2017年
1月22日(日)  14:30〜17:20(14:00開場)

1部 
コミュニティ・フリマ・ネット「Wake Ai」のすゝめ
   田中 優   (14:30~15:20 同時 FB LIVE動画 配信)


2部 
太陽光発電によるオフグリッドなライフスタイル(対談)
   田中 優 & サトウ チカ(15:30~16:20 同時 FB LIVE動画 配信)


3部 
Q&A、参加者の懇親会  (16:30~17:20)

登壇者  田中 優 & サトウ チカ(スピーカー)、
多賀 俊二(ファシリテーター)


会 場  イノベーションオフィス銀座 会議室ローズ

(中央区銀座8-16-10 中銀本社ビル9階)
アクセス JR・東京メトロ銀座線/ゆりかもめ「新橋」駅 徒歩10分
都営地下鉄大江戸線/ゆりかもめ「汐留」駅 徒歩7分
都営地下鉄大江戸線「築地市場」駅 徒歩8分
東京メトロ日比谷線/都営地下鉄浅草線 「東銀座」駅 徒歩10分

定 員  80名

参加費  一般: 1,000円、学生 及び バンク連会員:500円

申込み  http://kokucheese.com/event/index/446336/

2017年1月7日

1/9発売開始! 文庫本『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』

田中優より


「ボランティア」にも問題がある。
ひとつは自分が自ら「ボランタリー(自発的)にしているのかどうか」の問題、そして根本的には「対象者のことを考えているのかどうか」の問題だ。


ボランティアという言葉がもてはやされ、「社会的○○」という言葉が正義の旗印にされている中、本当に意味ある活動を考えてみた。


ただの流行ではなく、流されない活動としての「ボランティア」を考える本です。


==============


河出書房新社の「14歳の世渡り術」シリーズで2010年に発行され、反響のありました田中優著『幸せを届けるボランティア不幸を招くボランティア』が文庫化されます!!


この本、amazonのブックレビューでは、


「社会の本質を見極める力をつける一冊」


「ボランティアの根源の部分が書かれている稀有な本。
中学生向けに作られた本ですが、大学生や大人が読んだ方がいいかも。」


「この本は、将来を見据えて、
人を育てていこうと書かれている感じが、ひしひしとしている。」


「本格的にNPOに入りたい人も、
苦しくないボランティアをしたい人も非常に役立つ本です。」



と、嬉しいことにすべて“5つ星”を頂いています。



その「幸せを届けるボランティア不幸を招くボランティア」が、今月1月9日(予定)より、文庫化され発売されることになりました。


さらに、今回この文庫化にあたり新たに書き下ろししました「第6章」「あとがき」が追加されています。

通勤中、通学中、電車などの移動時にも持ち運びしやすいです。
また、お値段もお買い求め安くなりました


ぜひ書店にお出かけの際は文庫本コーナーで見つけてみてください。
表紙のイラストもカラフルで田中優も大変気に入っています。


--*--*-*--*--*--*





『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』


目次


序章 やさしさの届け方


第1章 それって「ボランティア」?

第2章 さまざまな「入り口」
第3章 ボランティアの「経験値」
第4章 私たちにできること
第5章 世界と未来へつなげる
第6章 必要性増す「災害ボランティア」


文庫版あとがき


巻末付録 取り組みやすい活動ガイド

 テーマ1 食
 テーマ2 集めて寄付
 テーマ3 おカネの使い方
 テーマ4 社会福祉
 テーマ5 教育
 テーマ6 自然・環境
 テーマ7 国際協力
 活動に参加するときに、気を付けてほしいこと


河出文庫 文庫 た41-1 184ページ

ISBN:978-4-309-41502-4
発売日:2017.01.9または10(予定)
価格691円(本体640円)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309415024/



― その「善意」、ちゃんと届いてる? ―

仕組みが正しくないと、「いいこと」してもムダになる

街頭募金、空缶拾いなどの身近な活動や災害ボランティアに海外援助……

これってホントに役立ってる? 


そこには小さな誤解やカン違いが潜んでいるかも。


“いいこと”したその先に何があるのか考え、

正しく「善意」を届けるために、
ボランティアの意味について学ぶ一冊。




<< 1/9以降、全国の書店やネットにて販売開始!>>


ネットでのご予約・ご購入はこちらからもどうぞ

■amazon 

https://www.amazon.co.jp/dp/4309415024/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_ZplCybDAD871K


■楽天ブックス

http://books.rakuten.co.jp/rb/14602969/


■紀伊国屋書店

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784309415024


■honto

https://honto.jp/netstore/search.html?k=9784309415024&srchf=1


■セブンネットショッピング

http://7net.omni7.jp/detail/1106731705

スタッフより新年ご挨拶

スタッフより

2017年が始まってもう1週間経ってしまいましたが・・


皆様、明けましておめでとうございます!!


昨年は移住した岡山にて念願の天然住宅仕様&オフグリッドの田中優宅が完成し、全国からたくさんの方に見学をして頂きました。

もうすぐ入居して1年、自ら“次世代へ向けての実験ハウス”と言っているように1年間住んでみての実験の感想などをお話する見学会も今年は行う予定です。


また、従来の原発やエネルギー、オフグリッド、住宅、森林、NPOバンク、国際問題、貧困、温暖化問題などへの解決策の提案や実践の他に、“地域でお金に頼らない仕組みづくり”を実践していく予定です。



1/9には、14歳の世渡り術シリーズで大好評だった「幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア」が文庫化され発売されることになりました!

2017年、今年も希望とワクワクを忘れずに、皆様とともに活動に励んでいきたいと思います。


この田中優ブログをいつもご覧頂き、本当にありがとうございます。
昨年以上にアウトプットをがんばります!


今年もどうぞよろしくお願いします。


2017年1月6日

『 カネに頼らない暮らしで新車を買う 』

2016.12.28発行 田中優無料メルマガより

■おカネに頼らず暮らす 


 「私事だが」と断らなければいけないかもしれないが、我が家はおカネに頼らずにどこまで暮らせるかの実験をしている。だから初期費用はかかったものの、長寿命で有害物質を使わない「天然住宅」で家を建て、光熱水費の要らないインフラの自給を限界まで実験している。おかげで家庭の支出は、一般家庭の半分以下に節減できている。 

 「私事だが」と言いたくないのは、これが未来の当たり前の暮らしになると思っているからだ。初期費用が高いのは、まだ一般化した商品になっていないからだ。一般化すれば安くなる。しかし実際に実験してみる人がいなければ、永久に価格は下がらないままなのだ。だからこの生活は「実験」なのだと思っている。 


 政府のすることは相変わらずひどい。せっかく電力会社を変えてまともな電力会社にしていても、そこに再び原発を含めた電気を買わされる仕組みが決められてしまった。どこまでいっても囲い込まれてしまう。ならばいっそインフラを自給してはどうだろうか。家庭の電気消費量は日本全体の電気消費量のわずか22%しかなく、しかも家庭の消費量は主要国で最も少ない。少なくて分散しているのだから、地域で自給できた方がいい。 


 もちろんリスクは自分たちで負わなければならない。それでも原発事故を再度起こすよりはずっとマシだ。わずかな電気を遠くから送電ロスしながら送ってもらわなくても、地域や自宅で自分たちで作った方がいい。地域で作れるようにすれば、「エネルギーセキュリティ」という言葉で戦争したりする必要もなくなる。第一電信柱がなかったら、町だって遠くまで見渡せて、美しいたたずまいになるだろう。 


 そんな暮らしを続けてくる中で、必要な生活費は徐々に減った。生活に必要なおカネが減ったおかげで、収入は多くないのに蓄えを作れるようになった。先日、家で使っている軽自動車の走行距離が10万キロを超えたので、もう一台自動車を購入しようと思うに至った。



■マツダのクリーンディーゼル 


 車を探すのは楽しい。将来は電気自動車にしたいと思っているのだが、今現実に買うとなると納得がいかない。要は性能が今ひとつなのに、価格が高いのだ。トヨタを選ぶ選択肢はなかった。ハイブリッドは電気自動車と比較すると中途半端だし価格も高い。さらに燃料電池自動車は効率的でないし、重くて高くてとても「未来」を指し示すものではない。

 肝心の電気自動車も、自宅で作り出した電気で充電するには十分な性能になっていない。電気自動車を電力会社の電気で充電したのでは、電力会社の発電効率が40%程度しかないために、さほど省エネにはならないし。つまるところ、つなぎの技術が必要なのだ。 


 そう思って調べてみた。「これは」と思う技術があった。それがマツダの「スカイアクティブ・ディーゼル」のエンジンだった。マツダが最初にしたのは、黒煙もNOX(窒素酸化物)も出さない低公害のディーゼルエンジンだった。「低圧縮」にすれば実現できる。しかしディーゼルは空気と燃料を高く圧縮することで爆発力を得ている。ところが空気を圧縮すると、空気の7割を占める窒素が高温にさらされてNOXが出てしまうのだ。さらに力のないエンジンとなれば、アクセルの踏み込み過ぎでススを発生させてしまう。どうにもならないジレンマだった。 

 それをマツダは解決したのだ。エンジンをパワーアップするために、燃料と空気の混合する比率を電子制御で細かく変え、エンジンのシリンダーの形まで変え、小さなターボをふたつ付け、低圧縮に伴ってエンジン自体も軽量化した。おかげでとても高性能な車に仕上げたのだ。 


 「ディーゼルは効率は良いが公害が出る」という問題をクリアした。燃料の軽油は安いが、日本ではあまり使われていないために海外に逆輸出されている。日本で精製しておきながら輸出してしまうのはもったいない。それともうひとつ期待したかったのは、「バイオディーゼル」と呼ばれる廃食用油から作った燃料を使ってみることだった。それを使うなら、廃油由来なので二酸化炭素の排出は心配しなくてよくなる。 


 ここまでしたマツダに敬意を感じ、『デミオ』の新車を買うことにした。ディーラーに行くと、価格はそのままなのに、11月から「Gベクタリング・コントロール」という揺れを防ぐ技術も搭載されるという。応援したいという気持ちもあって購入した。




■次はバイオディーゼルにトライ 


 新車を受け取りにはこちらから出かけ、走らせる前にメーカーの敷地でガラスタイプのコーティング剤を塗らせてもらった。ホコリがついてからでは傷になってしまうから、走らせる前に塗る方がいい。塗ってみるとガラスコーティングの効果はあるようで、その後の汚れも水だけで流し落とすことができた。 

 実際に乗ってみるとさらに気に入った。燃費は2000キロ弱走った時点で平均リッター22.2キロ、しかも軽油だから最大に入れても4000円しかかからない。一回の給油で800キロ以上走り、岡山から新潟まで無給油で行ける。揺れが少なく乗り心地は良いし、軽自動車のときに心配だった横からの衝突へのエアバックもある。心配だった黒煙も、排気筒の中を覗いて見ても全く汚れが付いていない。 

 しかしバイオディーゼルの利用についてはメーカーも否定的だ。質が均一化していない上に、電子制御されたエンジンは「軽油利用」を前提に調整されているからだ。そこで調べてみた。岡山には「乾式」のバイオ精製技術が導入されていた。ヨーロッパでは当たり前の方法だが、日本では廃食用油の不純物を除去するのに水洗いする湿式で処理する方が一般的だ。理由はプラントが安いからだ。ところが費用のかかる乾式を導入した企業が岡山県内に存在していた。メーカーには申し訳ないが、これを使って実験してみたい。 


 こうして我が家は次の仕組みに挑戦していく。その費用が出せるのは、普段の生活費が節減できているからだ。今や二酸化炭素排出量は、一般家庭より80%少なく、家計支出は75%を削減できた。だから収入が少ないのに豊かに暮らせている。

 こうして調べて実験してみる暮らしは楽しい。未来が少しずつ見えてくる気がするのだ。