2017年4月30日

天然住宅無料見学会 5/13(土)防音室のある家 @調布

天然住宅@調布



















5月13日(土)東京都調布市にて築2年目のお住まい見学会を開催します。
 
このお宅の見どころは、防音室・防音工事の施工を手掛ける「環境スペース」さん協力のもと、ご自宅に併設して、
化学物質を極力排除した、国内でも比類のない「安全な防音室」を作ったことです。

安全な防音ルーム


ご主人の「ドラムも叩きたい」というご要望も実現した、本格的な仕様になります。
一般的な防音室は化学物質を多用し、その上で密閉状態にするため、健康への影響が大きくなります。
接着剤等のイヤな匂いがまったくしない、安全な防音室を是非ご体感ください。

ご自宅は2階建て、規格プランの32坪をベースに設計しました。
屋根の上には太陽熱温水器と太陽光発電をのせています。
特に見ていただきたいのは各スペースに設けられた充実した収納スペースの数々。
室内の中央には建て主様自ら伐採した丸太の大黒柱(通し柱)がそびえたちます。

建て主のNさまは建築計画中、毎月のように家づくり新聞を作成していました。
読み応えたっぷりですので、こちらも是非ご覧ください。

当日は、午前の部はスタッフがご案内するお住まい見学会、
午後の部は、見学に加え、田中優のセミナーも予定しています。

たくさんの方々のご参加をお待ちしています!


★建物データ
敷地面積:169.35㎡
延床面積:124.97㎡(防音室含む)
間取り:2LDK
工法:木造(強化筋交い)


■日時  5月13日(土)
 午前の部:午前10時30分~12時00分
 午後の部:午後1時30分~3時30分

■場所  東京都調布市(京王線「調布」駅より徒歩6分)


■参加費  無料


■内容
午前の部:お住まい見学会
午後の部:お住まい見学会+田中優セミナー



■お申込み
下記フォーマットからお申し込みください。後日ご案内メールをお送りします。

http://tennen.org/event/soundproofroom2.html

オススメ動画「堀 潤 パレスチナ ガザ地区の取材報告+パレスチナガザ地区について知りたいコトは何ですか?2017.04.25」

田中優「堀さんが取材してくれたJVC(日本国際ボランティアセンター)のガザ地区の支援現場のラジオを聞いた。

先日の南スーダンの今井さんもそうだけど、JVCのスタッフはどの人もすごいなぁ。

ガザの並木さんも的確で暖かさを感じる。JVC理事(ぼく)よりスタッフの方がすごい。

ぜひご覧ください。」


「堀 潤「パレスチナ ガザ地区の取材報告」プラス:パレスチナ ガザ地区について 知りたいコトは何ですか?2017.04.25」


2017年4月27日

5/26(金)-28(日) 皮むき間伐ツアー2017 in くりこま

□◆ 田中 優 より ◇■□■□◆◇◆◇■

毎年出かける「皮むき間伐ツアー」今年は5/28-28です。
最近、このツアーでお世話になっている(株)くりこまくんえんの大場さんが人気を博している。話がなんだかあったかくて面白くて、実際にやってみちゃう行動力がすごい。おかげで人気者になりつつある。

今年も面白い人たちがたくさん集まるみたい。楽しみです。ぜひご参加ください。

--*--*-*--




今年もエコラの森で、皮むき間伐&植林体験ツアーを開催します!!

宮城県の鳴子温泉郷にある「エコラの森」は、260ha以上の面積がある広大な森です。一見豊かな森に見えますが、20年以上前にリゾート開発が失敗し、盗伐され、放置されていた哀しい過去を持っています。現在では、「エコラの森」を中心に持続可能な森づくりを行っている「NPO法人しんりん」が管理を行っています。

今回は、そんな「エコラの森」で皮むき間伐と盗伐された場所への植林を行います。

間伐は、放置され密集した森を間引くことで光や風を通し、木の成長を促したり、病気にかからない健康な森づくりには欠かせません。

皮むき間伐は、杉の木の特性を生かした方法で、樹皮をむくことで、水を吸い上げられずに乾燥して枯らします。半年もすれば、乾燥して重さが半分になります。軽くなった木材は伐採もしやすく、人の手で持ち上げ運ぶこともできるんです。重機をあまり使わず、森を傷つけない方法です。

エコラの森では、馬が木材を搬出する馬搬や牛による草刈りもしています。

働き者の馬さんと牛さんも皆さんを迎えてくれます。


作業に疲れたら、鳴子温泉で汗を流し、夕食はバーベキュー!!
薪ストーブのある部屋で田中優の講演や、しんりんの森を守る整備の話も予定しています!!

他にも、栗駒木材の製材工場見学や森の案内など盛りだくさんになっています。


皮むき間伐をやってみたい!という方はもちろん、

持続可能な森づくりを手伝いたい!!
再生可能エネルギーの可能性を知りたい!
住宅に使われる木材のことを知りたい!
地域を元気にするために自分が出来ることを知りたい!

という方、是非ご参加ください!!

初めての方はもちろん、リピートの方、お子様連れ大歓迎です。
是非、ふるってご参加ください!

山や森、木や木材をもっと好きになれること間違い無しです!!


<<開催概要>>

http://tennen.org/event/kawamuki2017.html

■日程 2017年
5月26(金)~28(日)

■スケジュール(予定)

26日(金)
14:35  陸羽東線「川渡温泉」駅集合 
15:00  オリエンテーション
15:45  温泉
17:00  夕食の準備
18:00 夕食 
田中優セミナー・懇親会

27日(土)
7:00 朝食
9:00 植林体験
12:00 休憩・昼食
13:00 皮むき間伐体験
16:00 温泉
18:00 夕食・大交流会

28日(日)
7:00 朝食
9:00 湯守の森見学
10:00 栗駒木材 製材所見学
11:30 昼食
12:30 解散(東北新幹線「くりこま高原」駅まで送迎します)


■行先  宮城県大崎市、栗原市

■集合場所・時間  5月26日(金)14時35分/陸羽東線「川渡温泉」駅

※車で来られる方は、随時受け入れ可能です。
一部のプログラムのみの参加(途中参加・退出)も対応いたします。

■宿泊場所 

エコラの森研修所(宮城県大崎市)もしくは鳴子温泉郷「川渡温泉」付近の宿
※川渡温泉駅からエコラの保養所までは車で5分ほどです。保養所までは車で送迎します。
温泉宿に泊まられる場合は、別途宿泊費がかかります。
夕飯は参加者みんなでいただきます。


■申込方法
お申し込みフォーマットよりお申し込みください。
http://tennen.org/event/kawamuki2017.html

■定員 20人 (最低催行人数12人)
随時受付中です。※定員に達し次第、受付を終了します。


■参加費 
大人:15,000円 学生(高校生以上):12,000円
小中学生:7,000円 未就学児:無料

電車で来られる方は最寄り駅まで送迎いたします。 ※入湯代、酒代別途徴収

★プログラムの部分参加も可能です。

5/26夜の田中優セミナー&懇親会への参加は2,000円(お酒代別途+1,000円)でご参加いただけます。

■主催・企画 NPO法人しんりん / 天然住宅バンク

■協力  NPO法人日本の森バイオマスネットワーク
/ (株)サスティナライフ森の家 / (株)くりこまくんえん

■お問い合わせ・お申込み
天然住宅バンク事務局(担当:田中・井上)
メール info@tennenbank.org 電話 03-5726-4226
なるべくメールにてお問い合わせ下さい。

皮むき間伐ツアー

皮むき間伐ツアー
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皮むき間伐の様子や栗駒木材大場さん、田中優インタビューはこちらからご覧頂けます

■動画「天然住宅short movie 森を守る編」(再生時間6分14秒)
https://www.youtube.com/watch?v=UTwg-Lq5RUY 




天然住宅の木材は100%国産木材を使用します。
また、家を建てれば建てるほど、森を守れる仕組み作りをしています。
宮城県のくりこまくんえん(栗駒木材)とともに、長期的に森を守れる林業に挑戦しています。
同時に動画のようなツアーを定期開催し、林業の現状を知ってもらい、また顔の見える関係性の中で家づくりをしてもらえるようにしています。








2017年4月26日

ヴァンダナ・シヴァさん「たねの支配を、許してはならない」動画あり

田中優より
「ヴァンダナ・シヴァさん、この映像はとても良い表情をしている。
素敵なビデオだけど、音楽はなんと友人のウォン・ウィンツァンさんでした。」

  ◇   ◇   ◇   ◇  

▼パルシステム Facebookより
https://www.facebook.com/palsystemcoop/videos/876508952399309/






「たねの支配を、許してはならない」
(環境活動家 ヴァンダナ・シヴァ博士)


 私たちが口にするほとんどの食べ物は、もとを辿れば1粒の「たね」から生まれたもの。ところがいま、世界で売買されている種子のうちのなんと75%が、5つの多国籍企業に所有されていることをご存知ですか? それらの企業は、遺伝子組換え技術と特許を利用して種子を私有化しつつあるという見方さえあります。


いま、見えないところで「たね」に何が起きているのか──


 インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァさんは、「グローバリズムや工業的農業は、たねをお金儲けの道具のように扱っている。
たねを、企業による独占や支配から守らねばなりません
」と訴えています。


▼もっと読む
いま「たね」の世界で起きていること
「たねの支配を、許してはならない」
http://kokocara.pal-system.co.jp/2015/02/09/seed-vandana-shiva/?fb






2017年4月25日

ぼくらの年金資金からならクラスター爆弾に投資ができる

田中優より
「ぼくらの年金資金からなら世界的に禁止されているクラスター爆弾に投資ができるそうだ。クラスター爆弾は民間人が圧倒的な被害者で、子どもの被害が多いうえに2割以上が不発弾として地雷化する。だから禁止したがアメリカとイスラエルは批准していない。

世界の子どもたちを殺すための資金のつもりで年金を積んできた覚えはない。
こんな政府は倒さないと危険だ!」

  ◇   ◇   ◇   ◇  

「GPIF、クラスター爆弾製造の米企業の株保有」(朝日新聞2017.4.7)
http://www.asahi.com/articles/ASK4741M5K47UTFK00B.html より


「公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、広範囲に小型爆弾をまき散らすクラスター爆弾をつくる米国企業の株式を保有していることが7日、分かった。日本も批准する国際条約で製造が禁じられているが、GPIFが製造企業の株を持つことはできるという。」



奨学金問題を公正にしたい

田中優より
「奨学金問題を公正に、一部の人だけが利益を受けるのではなく解決したい。
これから未来の、一部の人だけに無償化することは差別を生む。
だって同じ貧乏学生の中にタダで通うヤツと金利付き融資で通うヤツとを作るんだから。」
  ◇   ◇   ◇   ◇  

元SEALDs 諏訪原健
「奨学金借金1千万円の僕が嫌悪する安倍首相のキラキラ貧困対策」
https://dot.asahi.com/dot/2017040700023.html?page=1


「うちは裕福な家庭ではなかったので、大学に行くなら多額の奨学金を借りる必要があった。大学を出ても食いっぱぐれないように、緻密に計算をしながら、人生設計しないと路頭に迷ってしまう。もしも自分が親だったら、似たようなことを言ってしまったかもしれない。

 でも当時の僕は、「金がないと夢さえ見れないのか」と感じた。どこに生まれるかなんて選べるわけじゃないのに、それによって人生の自由が制限されてしまう。
そして自分には、自分について決定する権利すらない。そう思うと、何だか空しいし、悔しかった。

 結局は半ばけんかをしながら、ある程度好きにさせてもらった。その代償というと変かもしれないが、奨学金の返済額は学部時代だけで1千万円を超えた。だからといって、別にこの社会が憎いなんて思っていない。去年くらいまで奨学金や自分の境遇について人前で話すこともなかった。別に口に出したところで自分の人生が良くなるわけでもないし、この世の中で受け入れてもらえるとも思わない。
できるだけ考えないようにしておいたほうが、精神衛生にもいい。ただ現実に適応して、自分の損得で動く方がずっと楽だ。

 でも僕は同じような思いを、自分より下の世代にはしてほしくないなと思っている。

(中略)


 2016年11月8日に、子どもの貧困対策のために設置した「子供の未来応援基金」
の1周年を記念して、安倍首相が出したメッセージに次のようなフレーズがあった。

“あなたが助けを求めて一歩ふみだせば、
そばで支え、その手を導いてくれる人が
必ずいます。

あなたの未来を決めるのはあなた自身です。
あなたが興味をもったこと、好きなことに
思い切りチャレンジしてください。
あなたが夢をかなえ、活躍することを、
応援しています。”



 困難な状況に立たされた子どもに対して、こんなキラキラした、それでいて見殺しにするような言葉をかけることは、僕にはできない。本当に子どもたちのためを思っているのだとすれば、民間からの募金に頼るのではなく、政府が責任を持って安定的な予算を確保すればいい。誰もが「思い切りチャレンジ」できるように政治のあり方を見直していけばいい。この基金で、1年間に集まった寄付金は総額7億円弱。決して無理な話ではないと思う。」



2017年4月22日

4月24日(月)天然住宅バンクミーティング

天然住宅バンクミーティング

田中優を中心に非営利バンクの金融の仕組みを利用しながら様々な活動に繋げていくためのミーティングです。
毎月1回開催しています。

無料&どなたでも参加OKです。

■日時 
月24日(月) 19:00~21:00 (開場:18:50)  

■会場 東京都新宿区歌舞伎町2-19-13 ASKビル4F

■参加費 無料

■お申し込み受付 下記フォーマットからお申し込みください。
http://tennen.org/event/bankmtg-2.html

■主催 天然住宅バンク

2017年4月20日

伊豆高原でも・・金儲けのためのメガソーラー

田中優より
「メガソーラーは環境のためと思われがちだが、金儲けのためのものも多いのだ。
もろ手を挙げて賛成はできない。」

◇   ◇   ◇   ◇  

▼高岡よし子さん フェイスブックより
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10212668829451148&set=a.4473985083233.2187834.1098104635&type=3


(メガソーラー完成イメージ図あり)




「伊豆高原のメガソーラーの話の続報です。5/2、業者説明会に参加してきました。
やはり説明会の場に身を置くと、実感できることがいろいろ。

事業を展開するのは東京の会社で、社員15名。資本金1,000万円。
わずか15名ぐらいの人たちが、東京ドーム10個分の広さのソーラー・パネルを敷設するため、森林を伐採し、山を削る。利益追求の小さな会社が、大規模な土砂災害や環境破壊を引き起こし、数万人に及ぶ人たちの精神面や生活、産業(観光、漁業など)に影響を与えるかもしれない。動植物や海の生物にも。その理不尽さが身にしみました。地元でメガソーラーに賛成する人は、ほとんどいないのに。

海から見る環境の変化をよく知っているダイバーズ協会や漁協も反対しています。
世界有数の透明度を誇る海に大量の泥が流れ込むかもしれません。伊豆高原で生活しておらず、大雨や大風の影響、自然の力を肌身で知ることのない、東京から来た業者の科学的調査(机上の空論)に基づくプロジェクトによって、地元の文化や環境が破壊されるかもしれないという理不尽さ。


しかもこの説明会で発覚したのは、1キロも離れていないところに、別の業者によるメガソーラープロジェクトが先に進行していて、そちらはすべての認可を受けているとのこと。つまり、二つのメガソーラーがどちらも山を削っているため、複合的影響が心配されるのですが、行政としては個別に審査するだけのようです。

昨日、市長に署名を手渡しに行ったグループに加わったティムによれば、市長も詳しい事情を知らなかったとのこと。静岡県内で最大のメガソーラー事業であるにもかかわらず。こんなものなのですね。


市民の多くも知らないし、甚大な影響を与えることでも情報が伝わっていません。
市にこの問題に対する切迫感がなければ、市民への告知も十分にしていないと言えます。この事業地は、県の土砂災害情報による特別警戒区域に入っているのですが。


市役所に問い合わせたところ、メガソーラーがなくても自然現象のためにがけ崩れは起きるかもしれないので、災害が起きても因果関係を証明することは難しく、業者や行政が責任を取ることは難しいかもしれないということでした。

画像は、ティムが業者の方に確認した、ソーラーパネルを敷設する箇所のイメージ図です(観光名所である大室山から見た風景)。その手前にさらにもうひとつのメガソーラー・プロジェクトが進行中。 


でも反対の機運が大きくなってきて、まだ希望があります。ジオパークの方々も反対していますし、静岡県知事は、ジオパークの推進者でもあります。県知事は、この事態をどこまでご存じなのでしょうか。

このメガソーラーの中止を求める連絡会もできました。
明日は、伊豆高原の八幡野コミセンで15:00から、近隣の人たちを対象とした業者説明会。その場にいることで初めて感じたり理解できることもあると思うので、ご都合のつく方はぜひ。」




2017年4月19日

主要作物種子法廃止の行く末

田中優より

主要作物種子法廃止に進んでいて、調べるにつれて印鑰(いんやく)さんの言っている通りのことだと思うようになりました。

たくさんの努力の結果が失われて、それをアグリビジネスの商品作物が埋めていくことになると思います。

種子法が廃止されたあかつきには、種が民間企業に売り払われる。
もちろん海外のアグリビジネスも買えるだろう。


これを進めるのが愛国者?


「農業競争力強化支援法案要綱 ( H29.2.14農業競争力強化支援法案要綱より)
(四)種子その他の種苗について、民間事業者が行う種苗の生産及び供給を促進するとともに、独立行政法人の試験研究機関及び都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進する(第八条関係)」


として、民間事業者への提供を促進すると書いてある。





 森友学園だの加計学園だの内閣がいくつ吹き飛んでもおかしくないスキャンダルが続いて、感覚が麻痺してしまっているのかもしれない。


 この主要農作物種子法廃止法はすさまじい公的資源の投げ売り法であり、これ自身がスキャンダルだ。すべての都道府県で70年間にわたり毎年毎年、さまざまな品種の原種、原原種をとり続けるという気が遠くなるような営為の総体として、現在の日本の種子制度がある。その維持にかかった金額は森友だの第2森友合わせたって比較にならないものだろう。それを今後、民間企業に無償で払い下げることができてしまうことになる。


 現在の種子制度は合計すれば莫大な税金と儲けにはならない作業を地域のためにと協力を続けてきた農家の努力の結果としてある。民間への提供の際には契約をしっかり結びます、などと答弁しているが、森友学園の例をみなくとも、限りなく無償のダンピングにならない保障は何もない。さらにその民間企業にはモンサントなども排除されないわけだ。その規模、森友級をはるかに凌ぐ。スキャンダル報道が続く白日の下で、こんなあからさまな新たな税金横領がやすやすとできてしまうことが成立しようとしていても、マスコミは動かない。


 結局は「お友だち」に公的財産を勝手に分け与えてしまう。次から次へと公共の富を売り続けなければ、お友だちからの支援も止まってしまう。だから限りなく私たちの公共財産は蝕まれ続ける。私たちはますます貧しくなる。でももし、それを拒むことができたらどうなるだろうか? 利権分配で大勢の力を集めてきたこの政治はそれができなくなった時点で縮小を始める。


 政権に群がるものたちが高尚な理想で結ばれているわけではないことは安倍首相と籠池前理事長のやりとりを見れば明らか。こうした公共の財産の泥棒行為を1つ1つ止めていけばこうした政権はすぐに干上がるだろう。 (印鑰さんフェイスブックより)

2017年4月14日

熊本地震から1年・・もう一度見直しませんか?「世界の阿蘇に立野ダムはいらない」販売のお知らせ

1年前の本日、4月14日に最初の熊本地震が起きました。

もう一度、活断層を利用して作る阿蘇の立野ダムについて見直しませんか?


「世界の阿蘇に立野ダムはいらない」






田中優の事務所に、この書籍が8冊ほどあります。

ご購入希望の方、先着順にて受け付けを始めます。
http://www.tanakayu.com/form/contact.html より入力ください。
(件名はその他で大丈夫です。希望冊数も入力ください)


・書籍代864円(税込み)
・送料はこちらで負担します。
・その他お振込み手数料(郵便振替口座で最も安いのは80円)がかかります。
・2冊以上お買い上げの方は振込手数料もこちらで負担します。

ぜひご参考ください。


★田中優より

「今回の地震を経験して止めたいもの、原発だけでなく「立野ダム」もあります。

阿蘇の外輪山がほぼ唯一切れている場所に予定されて工事中です。

地図で見ると右上が崩落した阿蘇大橋、左下に工事中の場所を記しました。
https://www.facebook.com/tanakayupage/posts/1052367998153186




ここの地形は活断層がそのまま地形になっています。

それを利用してダムを作る気です。正常な神経とは思えないです。

この冊子、よくできていてお薦めなんですがあまり興味のある人が多くないみたいで、
我が家に数冊残ってます。ぜひ読んでほしいです。」



2012/12発行
立野ダム問題ブックレット編集委員会 (編集)
立野ダムによらない自然と生活を守る会 (編集)


・立野ダム問題とは?
・住民の視点でまとめた災害対策の提案
・阿蘇の大自然と白川の清流を未来に手渡すために。


第1章 検証・2012年7月白川大洪水
第2章 2012年7月白川大洪水被害者が体験したこと
第3章 立野ダム計画の問題点
第4章 国土交通省の「立野ダム事業検証」を検証する
第5章 立野ダムは災害をひきおこす
第6章 住民が考える白川流域の総合治水対策 など


2017年4月11日

「 田村淳の訊きたい放題!」田中優インタビュー動画文字起こし~ボランティアについて~

2017年3月4日 TOKYO MXテレビ 「 田村淳の訊きたい放題!」に、田中優のインタビュー映像が放送されました。

その際の田中優コメント全文と田村淳さん一部コメントです。

--*--*-*--*--*--

「3・11を前にボランティアを考える ~ボランティアの光と影とは?~」



-震災時期が近づくと注目を集めるボランティア。

被災地の大きな支えとして必要とされる一方、一部では押しかけにより迷惑をかけるなどの問題点も・・


そこで本日は、3月11日を前に改めボランティアについて考えます。

(街頭インタビュー)


-様々な形でボランティアをする一方、機会が無かった、という人もいましたが、実はボランティア活動は気づかないうちに行っていることも。



▼「ボランティアは誤解されがち」

という、日本国際ボランティア─センター理事 田中優さんにお話を伺いました。








田中優
「自発的にするというのがボランティアの定義で、例えば外国人の人がウロウロしていて困っていたりするとそれに手を貸したりとか、ふとした思いやりのお手伝いをする、というのもみんなボランティアなんですよね。






 だからよく学校教育でボランティアの時間とか言ってゴミ拾いとかやったりするのは、全然ボランティアじゃないですね。自発的な意思に基づいていないですからね。






 もうひとつよく勘違いされるのは、「タダ」という意味になってしまうんですよ。だからボランティアでと言うとタダで何かしてあげるみたいな形になっちゃって、そしてまた実際の色んな活動をしている側にするとカネが出ないことが多いんですよ。





 だから収入が十分にないので、そうするとボランティアでと我々もついつい使っちゃうんですね。すごく専門的な人たちがじゃあこれボランティアでやってもらえる?と言って本来その人のプロフェッショナルな部分にペイがつきまとうはずなのに、それを無視してしまってタダにしろという意味で使われちゃうことが多いですね。






 これだけ広がり続けちゃうと。ありとあらゆるものがボランティアで組織されて、せっかく正規に就労している人たちがみんな路頭に迷わせるということも起こりかねないので。





 だからお金がついてくるというのが当然アリです。有償ボランティアって日本では呼んでいるけど、例えばペイをもらうというのは人件費が発生するわけですがそれ経費でしょ?だから経費は別に収益じゃないわけで、自分の利益になるわけじゃないのでそれは全然問題はないです。」







-自発的に人助けをするボランティア、震災時には多くの人がボランティアとして被災地に駆けつけました。

 しかし、この災害ボランティアには注意しなければいけいない点があると言います。


田中優
「災害ボランティアの時に、例えば東日本大震災とかがあった後、みんな出向いていくんだけどその時に相手の人たちのことを考えると、いつか自立しなくてはいけないわけですよ。だからその時に何でもやってあげてしまうと、その人が自立できなくなっちゃいますから、だからそこのところは一定の範囲の中でやる、そして時期も決めてやる、という風な形にしないと、むしろ相手を甘やかしてしまうことになりかねないですね。そこの範囲もまた難しかったりします。





▼迷惑なボランティア

田中優
「実際に迷惑になっちゃうのはまず第一に困っちゃうのは、災害ボランティアで来るんだけど自分で生活ができない人です。行った先で調達しようにも調達できないんだから、その分を何とかしてくれと飛び込んで来られると返って相手が迷惑しますよね。」







田村淳さん
「学校でやっているみんなでゴミ拾いしますよボランティアだからって言ってやってたのは、実はボランティアではない、強制だから。だから教え方自体も間違っているってことですよね」






2017年4月9日

『 綿花の話 』

『 綿花の話 』

◆ オーガニックコットン

 先日、友人の出産祝いにオーガニックコットンの製品を贈った。オーガニックコットンは風合いがよく、生産に農薬や枯葉剤を使っていないから安心して贈れる。赤ちゃんではなおのこと気にしないと、というのが連れ合いの意見だった。

 半分は合っているんだけど、実際には半分違っている。実際問題として、オーガニックであろうがなかろうが、製品になった時点で農薬は痕跡も見つけられない。実際には洗って染色して発色剤を入れてしまうのだから、なかなか調べはつかないのだ。

 でもオーガニックコットンをわざわざ高いのに使うところでは、それにさらに染色で有害物質を使ったり、発色剤で光らせたりはしないだろう。実際、きなりや草木染が多いのはそのためのことだ。だからむしろ安心できる。人々がそれだけ気を使っているから安心なのだ。

 だから生産の時点よりも、それを加工する時点の問題のほうが多い。少なくても使用時の健康問題としては。ごく一部、化学物質過敏症の人にオーガニックであるかどうか分かる人がいるが、通常機械では測定できない。

 この綿花栽培で滅茶苦茶な環境破壊が起きたのはアラル海だ。アラル海はもともと大きな湖だった。ところが科学万能主義の社会主義ソ連は、そこに巨大な開発して農業生産を上げるために灌漑を行った。そこで生産されたのが綿花だった。




 綿花という作物は調べてみると奇妙な性質を持つ。水はけの良い土地で、水をたくさん与えなければならず、水はけが悪いと根腐れするのだ。
 つまり砂漠に水を撒け、という作り方がされるのだ。

 その結果アラル海は干上がってしまった。水はもはやほとんどなく、砂漠に残された船が点在する荒涼とした場所になった。水が減ったことで塩分濃度が増し、海水に流れ出る前に海水より塩分濃度が高くなった。したがってほぼ魚は全滅した。
http://labaq.com/archives/51268855.html



 
 それだけでなく綿花は莫大な農薬を必要とする。地球上で最も農薬を消費しているのが綿花なのだ。さらに枯葉剤も必要になる。綿花は収穫するときに機械で巻き込んで綿花を取るのだが、十分に枯れていないと葉の葉緑素が混じりこんで汚い色になってしまうからだ。そのため枯葉剤を使って十分に枯らしてから収穫することになる。


 これがアラル海では水を失った湖から巻き上がった。巻き上がった農薬入りのホコリは、周囲の子どもたちの肺に入り込んだ。おかげで世界でも有数の子どもが死ぬ地域になっていった。

 綿花は貧しさを競い合う作物だ。かつてインド綿、エジプト綿が豊富だったのは賃金が安いから国際競争力があったのだ。それがもっと貧しい中国内陸地に移り、アフリカのサブサハラ地域移っていった。こうして多くの貧しい労働者と児童労働と犠牲になった農薬被害者の上に綿花が届く。風合いが柔らかで、暖かくステキな素材、綿花は、こうして作られているのだ。


◆ アメリカのオーガニックコットン

 こうした背景から、安心できない生産ではなく、そして生産者が守られるものとして広がってきたのがオーガニックコットンだった。今では枯葉剤を使わずに手摘みするインドなどのオーガニックコットンと、アメリカのオーガニックコットンが広く使われている。

 しかしアメリカのオーガニックコットンには問題がある。アメリカの綿花はどこで作られているのだろうか。綿花は水はけの良い土地で、水を使う。そう、アメリカでは中部に広がるコーンベルトと呼ばれる大とうもろこし畑のある地域で作られる。

 しかも巨大水撒き機「センターピボット」で自動で水撒きして作っている。
その水源はどこにあるか。それがオガララ帯水層と呼ばれている、氷河期の氷が溶け出して作られた巨大地底湖の水なのだ。多くは海水のように塩分が高かったりするが、オガララ帯水層は真水だった。この水が使われているのだ。砂漠だから水はけがいいし、そんなところまで害虫も飛んでくることができない。


 さらにオーガニックで生産できる理由が、枯葉剤が要らないことだ。砂漠で水撒き機を使っていのだから、その水を止めるだけで植物は枯れる。だから十分に乾燥して機械で収穫できるのだ。

 ところがオガララ帯水層の水は補充されない。次回の氷河期の水が溶けるまでは。そのため水位が年々下がり続けている。すると深い井戸に変えなければならず、ポンプアップするための電気料金もかさむ。これを救済するために、アメリカでは補助金をつけて電気代を安くしている。ところが、それでも水位の低下は止まらない。当たり前だ。水が補充されないのだから。


 これによってアメリカの大穀物地帯は2020年代には砂漠に戻るだろうと言われている。水位下がり続けているからだ。そのセンターピボットは、グーグルアースで見ることすらできる。巨大で一本のホースが400メートルから1キロメートルあり、長方形や円形にホースが動いて水を撒く。

 アメリカのカンザス州西部などや、サハラ砂漠でもみることができる(サハラ砂漠にも地底湖がある)。このセンターピボットが止まるとき植物は枯れる。
今はそれでオーガニックコットンを生産できているのだが、いずれは完全に止まる日が来る。日本が輸入しているアメリカからのダンピング輸出されてくる穀物も同じだから、それもいずれ止まる。


 そのときにはアメリカにアラル海ができる。ただしアメリカ製は地底湖だったから、表面にはうち捨てられたセンターピボットと農場が残るだけだ。そのためアメリカは、水の豊富なカナダから水を引く計画を考えている。カナダに断られているが、それでもあきらめていない。


◆ オーガニックコットンはフェアトレードで

 オーガニックコットンは、正直に言ってしまうと生産地の問題のほうが多い。
消費地である私たちの国では、洗われたコットン自体からはオーガニックであるかどうかを調べることはほとんど不可能だ。
 消費地ではむしろ染色や定着液、発色剤などの化学薬品の危険性の方が大きい。


 しかしそれでもオーガニックコットンは重要だ。生産者の暮らしに役立つからだ。通常の綿花では生活できない。貧しくぎりぎりで生き、子どもも働かせなければならない。条件は劣悪で、もちろん世界一農薬に被曝する。本当は綿花はすべて無農薬生産にさせたい。ところがオーガニック認定を受けるためには、その土地で農薬を使わなくなってから3年以上経たなければならないことになっている。貧しい農家には無理な相談だ。

 その3年以上の期間を生活できるようにするために、「プレオーガニックコットン運動」が展開されている。その主要な運動体のひとつがap bank fes'11、レストランである「クルックキッチン」などなのだ。


▼プレオーガニックコットン
http://www.preorganic.com/brand/

▼プレオーガニックコットン 取扱いブランド
http://www.preorganic.com/brand/


 生産者に少なくとも人間として生きられる暮らしを届けたかったらオーガニックコットンがいい。さらに考えればプレオーガニックコットン運動にまで関わってほしい。だから本当のことを言うと、ぼくはアメリカのオーガニックコットンはニセモノだと思っている。持続可能な生産ではないし、途上国のように貧しい人たちでもないからだ。


 あまりオーガニックコットンの販売者を批判したくなくて、これまであまり言わなかった。しかし本当のことを言うと、アメリカ産オーガニックコットンはダメだと思う。それは本当は、私たちの健康リスクの問題ではない。
 そうではなくて、貧しい国の人たちの生活を守るためのものなのだ。



*** 参考サイト ***


▼以下の写真はこちらのサイトより引用致しました。
「らばQ」  http://labaq.com/archives/51268855.html 






▼「オーガニック・コットンを買う10の理由」
http://www.go-lands.com/shopping/patagonia_info/cotton/cotton.html





▼ NY Green Fushion 
http://www.nygreenfashion.com/html/learn/organiccotton.html


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今回は、2012.10.15発行 第25号『 綿花の話 』です。

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