2017年5月11日

田中優より 福島浪江町の山林火災での放射能汚染について

田中優より

 今、山火事の放射能汚染の心配がデマみたいな扱いを受けているけれど、これを読んでからにしてほしい。


 http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/RReloaded_JPfull_web.pdf






 
 原発事故直後じゃないから多くの半減期の短い放射能は安定してしまっている。その後に気にすべきものは呼吸と食料からの内部被ばくなんだ。知らないでいるのは危険だと思う。
 
 この「循環する放射能」には、放射線の高い土壌生物が死滅しているために、落ち葉が腐葉土にならずに引火しやすくなるという話も出ている。雪解け後の季節には、今後もずっと※山火事は続くことになる。


 

「福島浪江 消火活動難航、鎮火の見通しなく」(毎日新聞2017.5.9)より
原発事故に伴う「帰還困難区域」の福島県浪江町井手で起きた山林火災は、発生から丸10日たっても消えず、焼失面積は50ヘクタール以上。県によると、消火を阻む要因は、強風や乾燥に加え「広い範囲に積もった腐葉土」。
 

放射性セシウム、3~9倍に上昇 /福島」(毎日新聞2017.5.10) より

区域に指定されている浪江町井手の十万山で起きた山林火災で、県は9日、周辺3カ所で8日測定した大気中を浮遊するちりの放射性セシウム137の濃度が前日の約3~9倍に上がったと発表した。

 ぼくが思うのは「放射能がやっぱり検出されたじゃないか」ではなくて、これだけの量が飛んでるのにモニタリングポストが反応していないこと。放射線は四方八方に飛ぶから、事故の直後や莫大な汚染の時は機能するけど、それ以外の時は役立たないということ。