2018年2月28日

スギに生まれたニホンジン&中国地方の森と「たたら」の関係~もののけ姫の舞台の虚実

今月(2018.2月)に発行しました田中優有料・活動支援版メルマガのご紹介です。

今月は、通常の2つの記事に加え、“大感謝キャンペーン2018第3弾”としてご購読者様へのプレゼントなどもあります。

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http://www.mag2.com/m/0001363131.html


本日発行しました「たたら」と「もののけ姫」などのお話は、2/24~25に島根に取材をしてきたばかりの記事です。

2/15号の「スギに生まれたニホンジン」は、ご購読者様より「ロマンがありますね(^-^)」とご感想を頂きました!

日本人の暮らしと森との関わり・・
今改めて見直してみませんか?



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2/15発行 第156号 
「スギに生まれたニホンジン」

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■なぜ岡山の森は貧弱なのか

 自分は東京都の三多摩地域に生まれて、東日本大震災で福島原発が事故を起こすまで東京周辺に住んできた。そんなことがなければ、おそらく東京から離れることはなかっただろう。しかし事故は否応なしに転居を強いて、少しでも放射性物質の直接的被害を軽くするために西に逃げるしかなくなった。

 偶然に友人に探してもらった土地を縁に、今の岡山県和気郡に越してきた。
初めて大掛かりな転居をして少しすると、やっと今の土地に感じる違和感に気が付いた。そう、森が浅いのだ。東北地方で目にするような「永久」を感じさせるような深い森ではなく、緑は多いのだが山には岩場が透けて見えている一方で、空いた土地を争うように木々が侵入しようとしている。

 「これはどうしたことなのだろう」と思い始めたのは、少し経ってからのことだった。岡山は戦後、マツタケの産地として知られていた。また備前焼などを焼くのに適したアカマツが生えていた。ところが今や、アカマツは枯れ、マツタケも採れなくなった。どうしたことなのだろう。

 そうして気づいたのは、岡山というより中国地方全体の森が若い森に覆われているということだった。なぜか。 ・・

他項目

■ 「三瓶小豆原埋没林」とスギ

■ 「大徳醤油」さんとスギ

■ ミイラの棺とスギ


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2/28発行 第157号 

『中国地方の森と「たたら」の関係 

    ~「もののけ姫」の舞台の虚実~』

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 中国地方の森は、「たたら製鉄」以前、「シシ神」が守るような太古の森に覆われていた。その姿を見られるのが「埋没林」なのだ。三瓶山が噴火する前の森の姿は、スギの巨木に守られるような明かりの射さない森だった。鉄器が作られる前の時代、人々はスギの巨木を見たとしてもどうすることもできなかった。


 しかもスギの森は暗く明かりが差さず、昆虫もキノコも少ないから活用できるものがない。スギは建物にするなら使えただろうが、鉄器以前の時代にはどうすることもできなかったから、役立たずの森と思えただろう。

 しかし中国や朝鮮半島から鉄器の作り方が伝来すると、その姿は大きく変わる。

(中略)

 おそらく太古からの森は鉄の伝来、または製鉄の始まりの時期と重なるはずだ。
そして鉄器が一般化すると、『古代の産業革命』のようなものであらゆるものの生産の効率が上がり、同時に環境を著しく変化(破壊)していくことになっただろう。同時に木炭と砂鉄を必要とすることから、山は伐られ、削られて平らになり、川には「鉄穴流し(かんなながし)」のせいで土砂が膨大に流された。


 「もののけ姫」の映画では「足踏み式のたたら製鉄」が行なわれているから江戸時代以降となるが、森はそれよりはるか前に壊されていたはずだ。(本文より)


■ 島根の「小豆原埋没林」

■ 森を大きく変えたのはいつか

■ 地形を激変させた「たたら製鉄」

■ なぜ中国地方の森は浅いのか

■ (現地でしか買えない本) 「森のことづて」 を販売します!

■ 今回取材した場所のパンフレットと写真